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△5四金「リスク恐れず大舞台で試した」 ヒューリック杯棋聖戦第2局AI分析

【将棋 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負・第2局】 渡辺明棋聖に勝利し、感想戦に臨む藤井聡太七段=28日午後、東京・千駄ケ谷の将棋会館(桐山弘太撮影)
【将棋 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負・第2局】 渡辺明棋聖に勝利し、感想戦に臨む藤井聡太七段=28日午後、東京・千駄ケ谷の将棋会館(桐山弘太撮影)
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 6月28日に東京都渋谷区の将棋会館で行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局は、序盤で仕掛けた先手の渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に対し、新手で応じた藤井聡太七段(17)が完勝した。第2局は何が勝因だったのか。大阪商業大学アミューズメント産業研究所の主任研究員、古作登さん(57)が人工知能(AI)搭載将棋ソフトを駆使しながら分析した。

     ◇

第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」第2局
第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」第2局
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 先手が早めに急戦矢倉の構えにしたのは最近の流行。後手からの速攻を防ぐことができ、先手番が持つ戦形選択権と主導権を最大限に生かした戦略だ。

 42手目△5四金が過去になかった藤井七段の急戦矢倉に対する新手法。先手が攻めるため4五に跳ねた桂を目標にする「積極的な受け」で、そのまま桂を取り切ってしまえば後手良しとなるが、守りの金が離れるため人間的にはリスクが高いと思われ、なかなか指しづらい。藤井七段が事前研究しリスクを恐れずに大舞台で試したと考えられる。

 昼食休憩明け、渡辺棋聖が選んだのは45手目▲5七銀左だった。このとき後手陣は「玉飛接近の悪形」。戦いになった時、王手飛車取りなどのリスクがある。渡辺棋聖は「何かあるかも」と疑っての常識的な一手だったが、結果として踏み込むべきだった。

 この一手でソフトの評価は後手に+150点前後となり、主導権が後手に移った。この後、先手にチャンスが訪れることはなかった。50手目△4五銀で桂を取り、ついに決戦だ。

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