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熱海、東京発の不安再燃「ウイルス持ち込まれたら」

少しずつ観光客が戻りつつある商店街=3日、JR熱海駅前
少しずつ観光客が戻りつつある商店街=3日、JR熱海駅前

 東京都で新型コロナウイルスの感染者が2日連続で100人超となったことに伴い、首都圏に隣接する静岡県内は3日、再び警戒感を強めている。都道府県境をまたぐ移動自粛要請の全面解除から2週間が経過したこの日、県は都内を訪問した際、夜の繁華街などを避けるよう県民に自衛措置の徹底を促す一方で、首都圏からの観光客が戻りつつある熱海市の観光業者は不安の様子を隠し切れない。

 県は3日、感染症の県内状況(全6段階)を警戒レベル3と発表し、8週連続で判断を据え置いた。東京など首都圏と北海道の5都道県の往来については「慎重に行動」と判断を維持した。

 ただ、感染者が拡大傾向をたどる東京都については、感染リスクが高まっているとして、夜の繁華街や大勢で会食する場所へ出かけないよう注意を喚起した。県危機管理部は「注意すべきところは注意してほしいが、全体の行動制限までは引き上げなかった」と説明する。

 一方、6月19日の都道府県境をまたぐ移動自粛要請の全面解除に伴い、県東部の熱海市にはにぎわいが戻りつつある。JR熱海駅前にはスーツケースを手にした観光客が目立ち、宿泊施設の送迎バスが並ぶ。

 宿泊施設などは感染防止策を講じて受け入れており、熱海サンビーチなど市内の海水浴場も23日に海開きを予定。8月の熱海海上花火大会は3密対策を施すなどして開催する。だが「どこも例年、予約でほぼ埋まっている」(伊豆山温泉旅館組合)という7~8月の市内の宿泊施設の予約率は今夏、20~25%(6月下旬時点)にとどまり、観光地復活の道のりは険しい。

 市観光協会によると、4月の宿泊者数(速報)は約3万3千人と昨年同月比で約21万人減少した。落ち込みを夏の観光需要で取り戻そうという矢先、東京都の感染再拡大の事態に、駅前の土産物店の女性は「今後、どう推移するのか不安で怖いが、こちらも仕事をしないと生活が…」と表情を曇らせる。ある観光業者は「若者を中心に少しずつ観光客は増えてきたが、ウイルスを持ち込まれたら困る」と、首都圏からの感染リスクを警戒する。

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