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攻める南海電鉄 「情熱」重視で社員アイデアを新規事業に

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 鉄道マンがアイデアマンに-。南海電鉄が、社員から募った着想を事業化する取り組みが本格的に始動した。社員なら誰でも応募でき、採用基準は「情熱」の有無のみ。テニスコートの予約サービスなど、鉄道とは関係のないものが多いが、その狙いとは。(江森梓)

■野球好きが高じて

 「入社してすぐにこんなことができるなんて、思ってもいませんでした」。入社4年目の長屋徹さん(26)は目を輝かせる。

 提案したのは、オンライン上で複数人と感情が共有できるサービス「EMO SHARE(エモシェア)」。同じコンテンツに触れている人たちがオンライン上で提示されたグループに参加すると、画面上で短い文章のやり取りをする「チャット機能」で会話を交わせるという仕組みだ。

 例えば野球観戦しながら、ファン同士で試合の感想を語り合える。不特定多数が参加する従来の類似サービスと異なり、人数を制限してその場かぎりのグループとするため、気軽に参加でき、発言もしやすくなるという。

 野球好きだったが、周囲には同じチームのファンがおらず、肩身の狭い思いをしてきた。「一緒に勝利を喜び合いたい」。切実な願いが、きっかけだ。「何としても実現したい」と、何度も上司に事業を説明した。経理部ということもあり、事業の実現性を数字から見通せる強みがあるという自信もあった。その情熱は認められ、事業化に専念するため、5月に新規事業部に異動した。

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