PR

ライフ ライフ

【それでも前へ】茨城・鹿嶋で子供食堂を運営する栗原豊さん「再び賑わいを」

食堂を利用する親子らに優しいまなざしを注ぐ栗原豊さん=茨城県鹿嶋市鉢形(三浦馨撮影)
食堂を利用する親子らに優しいまなざしを注ぐ栗原豊さん=茨城県鹿嶋市鉢形(三浦馨撮影)

 手作りの温かい食事を提供する子供食堂「しおさい寺子屋食堂たんぽぽ」が茨城県鹿嶋市にオープンしたのは昨年11月。同市内にある薬物やアルコール、ギャンブル依存症からの回復施設で、NPO法人の「潮騒ジョブトレーニングセンター(JTC)」が運営する。

 「この飽食の時代に、食事に困る子供がいるのはおかしい。何とかしたいと思った」と潮騒JTCの理事長、栗原豊さん(77)。依存症の回復施設を地元で立ち上げて15年となり、「地域へ恩返したい思いも強かった」とする。

 メニューには、潮騒JTCの入所者が回復プログラムの一環として市内約8ヘクタールの農地で育てたコメや野菜を有効活用。地元の飲食店や民間業者からも食材が提供され、月曜~金曜の午後5時から6時に日替わりの食事を出している。

 約150平方メートルと広いフロアには絵本や児童文学書、図鑑など1000冊の蔵書も置かれている。中学生以下は無料、高校生200円、大人500円の利用料で栄養のバランスが取れた夕食を食べられる上、午後1時から7時までの時間帯に宿題や読書などもできるとあって評判が評判を呼び、オープン以来の会員登録数は約50人に増えた。

 「子供とゆっくり過ごせてありがたい」と母子連れの姿も目立ったが、新型コロナウイルスの影響で今年3月以降、利用者は激減。除菌やテーブル席の間隔を開けるといった対策を取って営業を続けたものの、「一度外出を自粛した人はなかなか戻ってこない」と食堂管理者の原田雅也・潮騒JTC事務局長(50)は残念がる。

 スタッフは「おいしいご飯を一緒に食べて楽しく過ごそう」といったメッセージ入りの手作りポスターを配布し、広く食堂の利用を呼びかけている。「平日にやっているうちと、土日に営業する他の子供食堂が連携。互いの利用客が行き来できれば」と原田さんは新たな構想も描く。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ