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都内感染増実態は… 積極検査、軽症の若者多く 「余裕ある」医療態勢

 新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される東京都について、小池百合子知事らが「第2波ではない」などと冷静な発言を繰り返している。日々の新規感染者数が第1波のまっただ中だった3月末の水準に戻っているが、積極的な検査で軽症や無症状の若者が多く見つかっている実態があるからだ。最も重視する医療提供態勢にゆとりが保たれているのが何より大きい。

 都内の1日の新規感染者67人は3月28日(64人)、同29日(72人)と同程度の水準。当時はこの後100人を超える日が続き、4月7日の政府の緊急事態宣言につながった。

 ただ、5月25日の宣言解除の前後で感染者の年代構成を比較すると、傾向の違いが顕著にみえる。同25日までの累計感染者5155人のうち、20~30代は1822人で35・3%。一方、同26日~今月1日の累計感染者1137人の中では、20~30代が68・1%の774人と際立っている。

 感染者が出た新宿のホストクラブで、無症状を含む全ての従業員に集団検査を行ったことなどが影響。小池知事は1日、「検査を増やせば、感染者はおのずと増える。無症状の人がそのまま活動するより、感染確認ができることを前向きに捉えたい」と述べ、「医療態勢が逼迫(ひっぱく)しているかが一番重要」と強調した。

 都が1日から試行を始めた7項目の新指標では、新規感染者数などの感染状況が3項目だったのに対し、入院患者数や重症患者数などの医療提供態勢が4項目と比重が置かれた。

 原則として中等症以上が入院、軽症・無症状は宿泊施設や自宅での療養にすみ分けられる中、1日時点の入院患者は280人、うち重症患者は10人にとどまり、医療態勢には「余裕がある」(小池知事)。宿泊・自宅療養を含めた入院患者のピークは5月6日の2974人だった。

 都の計画では感染状況に応じ、確保する病床数を1千床(レベル1)、3千床(同2)、4千床(同3)に段階的に引き上げる。小池知事によると、患者が今後増え続けた場合、速やかにレベル2に移行できるように医療機関にすでに準備を依頼しているという。

 都関係者が憂慮するのは家族内感染などにより、若者から重症化リスクの高い高齢者に伝播(でんぱ)することで、「若者の感染者の増加が他の年代に飛び火しないように、引き続き注視していく」と気を引き締めた。

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