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東郷元帥ゆかりの銀杏、呉市で植樹式 「日英関係さらに強固に」

東郷平八郎元帥ゆかりの銀杏の苗木を植樹する呉市の新原芳明市長=1日、広島県呉市の入船山公園内(岡部伸撮影)
東郷平八郎元帥ゆかりの銀杏の苗木を植樹する呉市の新原芳明市長=1日、広島県呉市の入船山公園内(岡部伸撮影)

 英国ウェールズで明治初期に建造された日本海軍の軍艦、初代「比叡」(コルベット艦)への謝意として明治政府が英国に寄贈した銀杏(いちょう)の苗木が1日、養生していた広島市植物公園から広島県呉市の入船山公園に植樹され、“帰郷”した。

 呉市の新原芳明市長が、「呉の鎮守府開庁から131年目にあたる本日、多くの方たちのご尽力で、貴重な苗木を迎えられた事に感謝して呉市の財産として大切に育てたい」と挨拶すると、駐日英国大使館国防武官のサイモン・ステイリー大佐が、「英国ウェールズを代表して来た。1860年代にウェールズ産の鉄を使用して日本で最初の鉄道を建設したようにウェールズと日本の関係は深い。銀杏は生命力が強靭で樹齢が千年以上と長い。東郷銀杏の帰郷で、日英関係がさらに強固になることを祈る」と述べた。

 英国ウェールズのペンブロークで1877年開かれた「比叡」の進水式で、上野景範(かげのり)駐英特命全権公使らが銀杏を英国側に寄贈。留学生だった東郷平八郎が艤装(ぎそう)員として滞在した英海軍官舎裏庭に植えた。東郷が「比叡」に乗って帰国し、日本海海戦でロシのバルチック艦隊を破ったため、地元では、「わが町こそ日本海軍発祥の地」と自負して「東洋のネルソン」東郷元帥「ゆかりの銀杏」と語り継ぎ、大切に育ててきた。

 地元郷土史家、デービッド・ジェームズさん(82)が「日英友好のシンボルに」とプロジェクトを始め、ウェールズ国立植物園は、無償で「挿し木」の技術で苗木約15株を育て昨年12月、郵船ロジスティクスの協力で広島市植物公園に移送し、同公園で日本の土壌に慣れるように養生していた。

 呉市に続いて京都府舞鶴市、長崎県佐世保市、神奈川県横須賀市のほか東郷元帥の出身地、鹿児島市や東郷神社(東京都渋谷区)などに植樹される。(岡部伸)

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