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【原坂一郎の子育て相談】ごめんなさいばかり言う息子

 3歳の息子と0歳の娘がいます。息子は以前、わざと水をこぼすようなことがあり、あるとき、「ごめんなさいは!」ときつく叱ってしまいました。するとその後、コップを倒しただけでも、「ごめんなさい」と謝るようになり、何かあるたび「ごめんなさい」と何度も言います。自分が悪くないときでも謝るようになってしまい、そうなったのも、私がきつく怒りすぎたからで、コップを倒すくらい当たり前なのに…と反省する毎日です。

 子供が牛乳をこぼしたなら「ごめんなさいは!」と謝らせる親も、自分がこぼしたら「あ、こぼれた」でおしまいのことが多いもの。そこに悪気はなく、単なる「過失」なのですからそれでいいと思います。

 小さな子供も同じで、親には「謝るべき行動」に見えても、たいていは「過失」で、本人に悪気はないものです。そこで無理に謝らせても、本人はどうして怒られているのか分からないことも多く、それではしつけにもなっていません。とりあえず「ごめんなさい」と言えば、その場をしのげることを覚え、何かをするたびに不必要なまでに謝る小さな子供を私はよく見かけます。先日は、何かをもらった男の子が、お母さんに「何て言うの?」と言われ、「ごめんなさい」と言っていました。お母さんは笑っていましたが、私は笑えませんでした。

 小さな子供のすることは過失だから大目に見よう、と言うのではありません。「叱りたい時が教え時」だと思い、その時にいろいろと教えてあげてほしいのです。

 牛乳をこぼしたなら、コップはしっかり持つことをその機会に教え、タンスに落書きをしたなら、描いてよいものといけないものがあることをその場で教えるのです。すぐには改まらないかもしれませんが、それがしつけです。

 あなたはもう十分反省しているようです。今からでもいいので、「あのとき怖く怒ってごめんね」と言い、もういちいち謝らなくていいことを伝えてください。あなたもお子さんも、きっとそれで何かから解放されますよ。

(こどもコンサルタント)

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士。

 子育てに関する悩みをお寄せください。原坂一郎先生が回答します。〈メール〉life@sankei.co.jp

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