PR

ライフ ライフ

囲碁新十段の芝野 強さ培った実践の対局 気晴らしにカラオケ熱唱も

芝野虎丸二冠=大阪市北区の日本棋院関西総本部(恵守乾撮影)
芝野虎丸二冠=大阪市北区の日本棋院関西総本部(恵守乾撮影)

 囲碁の芝野虎丸新十段(20)が26日、史上最年少で3冠を達成した。今回の十段をはじめ名人、王座の3棋戦はいずれも初挑戦での奪取となり、全7冠を2度も独占した第一人者の井山裕太三冠(31)でさえ達成できなかった前人未到の快挙だ。

 幼い頃、父親が購入したテレビゲームで囲碁のルールを覚えた芝野は、2歳上の兄、龍之介さん(現二段)の影響で道場に通い始める。14歳でプロ入りし、4年目には当時、世界最強といわれた中国トップ棋士を撃破。勢いに乗った芝野は七大タイトル最年少となる19歳11カ月で名人を、20歳0カ月で王座を相次いで獲得した。

 その実力を高めてきたとされるのがインターネットを利用した国内外棋士との豊富な練習対局だ。4月の本因坊戦挑戦者決定プレーオフで敗れた許家元八段(22)は「優位だと思っていても、知らない間に劣勢に立たされている」と話し、時間が許す限りネット対局で研鑽(けんさん)を積み、筋読みなどの力を鍛える芝野の強さを口にする。

 昨年70局を打つなど3年連続最多対局数という実績も見逃せない。芝野は「対面での対局に勝る尊い場はない」という。相手のため息やちょっとした動きから形勢をどう認識しているか探る。そして好機と見れば一気に攻め込み、勝利を引き寄せる。井山は「誰と打っても物おじしないし、動じない」と芝野の勝負勘をたたえる。

 井山、芝野による本因坊戦七番勝負も現在進行中だ。芝野が勝てば4冠目となり、タイトル保持数でトップに躍り出る。

 とはいえ、「楽しく囲碁を打てたらいい」と記録への気負いは感じられない。気晴らしに音楽ユニット「Superfly」の楽曲をカラオケで熱唱するなど令和の若武者は、自然体で囲碁界を牽引(けんいん)する。(伊藤洋一)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ