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【湖国の鉄道さんぽ】いまも残るレールバスの記憶 近江鉄道日野駅、資料館もオープン

 日野駅で近江鉄道の歴史を語るものは、これだけではない。駅から貴生川方面に少し進んだ東側に、ガソリンスタンドにあるような給油機と屋根付きの建物がある。昭和61年から平成8年まで、近江鉄道で走っていた「レールバス」の給油機能を備えた車庫跡だ。

 レールバスはバスと鉄道車両を足して2で割ったようなスタイルで、ディーゼルエンジンで走る。車両が安価で、編成が固定されている電車と違い、1両単位で組めるのが利点。当時、経営効率化を図ろうとした全国のローカル私鉄、第三セクターに導入され、近江鉄道にも、LE10形気動車として5両やってきた。全線電化の近江鉄道なのに電気を使わず、同社初の冷房付き車両ということで話題を集めた。八日市-貴生川で運用されたが、後に1両で運行可能な電車、220形が登場すると、徐々に活躍の場は減っていった。

 施設は当然使われておらず、立ち入り禁止だが、線路を挟んで反対側にまわると、草に覆われた姿がよく見える。電車の3分の2ほどの大きさしかないレールバスが、車のように給油機で燃料補給していた姿を想像すると楽しい。資料展示室、タッグローダー、そして隠れた「鉄道遺産」といえるレールバス施設。日野駅全体で「鉄道ミュージアム」といえるだろう。

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