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注目される新型コロナの新指標「K値」

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 次の新型コロナウイルスの感染拡大に備えるため、感染症の流行状況を知る新たな指標「K値」が注目を集めている。

 K値は、週当たりの感染者数を累積感染者数で割って導かれる数字で、感染拡大率の変化速度を示す。大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議のオブザーバーでもある大阪大の中野貴志教授(原子核物理)らが考案。各国の感染者数の推移を分析し、共通して「時間の経過とともに直線的に減少する値」としてK値を見つけた。

 感染拡大の開始時期では累積感染者数と週当たりの感染者数が同じ数字になるので「1」、直近1週間の感染者が0になれば「0」になる。K値の推移をグラフに表すと、各国共通で直線が現れ、この傾きが急なほど感染拡大の勢いが急速に弱まっていることが読み取れるという。

 K値をもとにした中野氏の分析では、日本や大阪のK値は4月初めごろから一定のスピードで減少しており、「日本では自然減の傾向が強く、(4月7日に出た)緊急事態宣言の影響は極めて限定的だった」とする。一方、3月末からの感染拡大は欧米からの感染者の流入による「第2波」と指摘。その前の「第1波」では急激な感染の収束傾向がみられることから、感染拡大初期に行われた政府によるクラスター対策の有効性が強く示唆されたという。

 10日間程度のK値の推移が分かれば、その後の感染者数など感染拡大や収束の動向が予測できる。中野氏は「解析結果から得られたさまざまな知見をもとに、将来予測など次の感染拡大への備えに生かすことができる。ただ、新型コロナは潜伏期間が長く、K値をもとにした対策だけでなく水際対策やクラスター対策も非常に重要だ」と話している。

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