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【書評】『アニメの詩人 ノルシュテイン』児島宏子著

 「話の話」や「霧の中のハリネズミ」といった独創的で詩的な映像とクラシック音楽の対位法的表現で、スタジオ・ジブリの面々をはじめ世界中のアニメーターから尊敬を集めるロシアのユーリー・ノルシュテイン(1941年~)。

 27年にわたり交流を続ける通訳・翻訳家の著者が、生い立ちや創作の秘密などを聞き出しながら、敬愛の情をこめてその素顔を描く。

 本書で見えてくるのは、個々の「特殊」を止揚して「普遍」へ到達したいというユーリーの願いだ。数年前、映像と音質を格段に向上させた彼の作品集(DVD)が出た。本書を手元に鑑賞したい。(東洋書店新社・1800円+税)

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