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【書評】『兄の終い』村井理子著

 疎遠だった兄が55歳で脳出血で突然死した。離婚後、親権を得て育てていた10歳の息子が発見者だ。父母はすでに他界、唯一の大人の身内である著者に、警察署から遺体を引き取るよう電話がかかってきた。

 体を壊し、職を失い、貧困からはい上がることなく死んだ兄。金を無心されるなど迷惑な存在だった兄を著者は徹底的に避けて暮らしてきた。しかし、遺品を整理する中、兄が必死に生きていた痕跡を目にし、著者の気持ちは揺れ動く。兄を火葬し、住んでいた部屋を片付けた5日間の出来事をつづった実話。(CCCメディアハウス・1400円+税)

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