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高校入試、一部で出題範囲縮小の動き 学習は必要も「モチベーション維持困難」 三平方の定理など

 新型コロナウイルスによる休校が明け、首都圏などで学校再開が本格化して2週間。依然として学習の遅れは深刻で、来春の高校入試で東京都や奈良県は、中学3年が学ぶ内容の一部を出題範囲から外すことを決めた。除外された学習内容は卒業までに学び終える必要があるが、授業で取り扱う時期が入試前後となることもあり、「モチベーションを保って学習するのは困難」と懸念の声も上がる。(福田涼太郎)

 公立高入試の出題範囲をめぐっては、多くの公立学校が6月に入って段階的に授業を再開した東京都が、中学3年の後半で学習する内容の一部を出題範囲から外すことを決定。奈良県も同様の決断をした。

 こうした動きは広がる可能性があり、公立中の学習の進み具合が当初予定の約3割(5月末現在)にとどまっている長野県も「出題範囲を縮小する可能性が高い」(担当者)とし、7月中に最終判断する予定だ。

 一方、夏休みや土日の活用で「全範囲を終わらせられる」と判断した自治体も多い。決して再開時期が早い方ではなかった愛知県や茨城県なども、通常通りの出題とすることを決めた。ある県教委の担当者は「できる限り出題範囲はいじりたくない」と打ち明ける。

 実際、縮小を決めた都教委の担当者は「除外部分も高校の授業で重要。『勉強しなくてもいいのか』と軽んじられるようなことがあってはならない」と誤解されることを懸念する。例えば東京と奈良(特色選抜のみ)の両方で除外対象となった数学の「三平方の定理」は、数学のさまざまな分野で基礎となる重要な定理で、高校でも図形問題を解く際には欠かせないとされる。奈良県教委の担当者は「(除外部分は)私立高校の入試では出されるだろう。だから結局はやらなくてもいいとはならない」と漏らす。

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