山梨県、富士山5合目観光を解禁 スバルライン15日開通
山梨県の長崎幸太郎知事は11日、新型コロナウイルス感染拡大で通行止めにしている富士山の麓と5合目を結ぶ県の有料道路「富士スバルライン」を15日午前7時に開通させると発表した。5合目観光が解禁される。
5合目の施設の3密を避けるため、7月10日まで通行台数を常時250台に制限。マイカー規制期間の11日~9月10日はバス35台を上限とする。東京などからの来県は、移動自粛要請が解除されるまで控えるよう求める。
スバルラインをめぐっては地元市町村長が10日、早期開通を求める要望書を知事に提出していた。静岡県は麓と5合目を結ぶ富士スカイラインなど県道3路線の通行止めを続けており、対応が分かれた。
長崎知事は「富士山でクラスターが発生したら日本全体のイメージダウンになる。対策を徹底して、感染防止の面でも富士山を日本の象徴にしたい」と語った。
山梨、静岡両県は今夏の登山道閉鎖を決めており、長崎知事は「今年は救護態勢が整っていないので、5合目より上には絶対に登らないでほしい」と呼びかけた。