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感染者1日10人入国、3カ月で大規模流行 専門家試算

北海道大・西浦博教授
北海道大・西浦博教授

 1日当たり10人の新型コロナウイルスの感染者が海外から入国した場合、検疫を実施しても3カ月後に100%に近い確率で大規模流行につながる-。厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授(理論疫学)らのチームがこうしたシミュレーション結果をまとめた。政府は入国制限を段階的に緩和する方針だが、西浦氏は感染リスクを踏まえた戦略的な判断が必要だと警鐘を鳴らしている。

 シミュレーションは、感染の有無を調べるPCR検査やホテルでの2週間の待機要請といった検疫を行っても、一定割合はすり抜けて国内に流入すると仮定し、相手国の感染の程度ごとに、国内流行に至る確率を算出した。

 感染爆発が起きている国(感染率1%)から1日1千人(感染者10人)が入国した場合、90日後に緊急事態宣言が必要なレベルの大規模流行が起こる確率は、検疫を行っても98・7%に達した。検疫がなければ100%だった。

 流行中の国(感染率0・1%)から1日1千人(感染者1人)が入国し、検疫を行った場合、90日後の大規模流行の確率は35・3%に達した。検疫を行わない場合は99・9%だった。検疫を行っても入国数が1日8千人なら96・9%と、ほぼ流入を防げない結果となった。

 一方、感染が制御できている国(感染率0・0005%=20万人に1人)の場合、90日後の大規模流行の確率は、検疫を実施すれば1日1千人の入国で0・2%、1日8千人でも1・7%にとどまった。検疫を実施しない場合はそれぞれ3・6%、25・2%に上昇した。

 西浦氏は「検疫によるリスク低減は人的な負荷も大きいうえ、完全ではない。結局、入国者数が増えるほど流行の可能性は高まる」と語っている。

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