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【高見国生の認知症と歩む】(40)自分が認知症と診断されたら

 私からのメッセージその(3)。「あなたが認知症と診断されたら」。認知症にならずにすめばそれに越したことはないですが、誰がなってもおかしくない病気です。もしもの時の心構えはしておきましょう。そのポイントは3つです。

 その1。「認知症で人生は終わらない」。認知症で死ぬことはありません。時間や場所や今の状況が分かりにくくなっても、自分であることは変わりません。「『ぼけ』ても心は生きている」のです。ただ、次第に日常生活に支障が出てきますので、家族や友人、専門職の人たちに支えてもらうことが必要になります。だから、認知症という病気を持って生きる覚悟をすることが必要です。

 その2。「手助けを求める勇気を持つ」。例えば、通い慣れている道なのに迷ったりすることがあります。そんなときは遠慮せずに通行中の人に尋ねましょう。「恥ずかしい」とか、「迷惑をかける」などと思うことはありません。

 なぜなら、尋ねたり助けを求めたりすることは、認知症の人が困っている内容を相手に知ってもらうことなのです。つまり、認知症の理解者を増やし、「ぼけ」ても安心して暮らせる社会を近づけて、後に続く人たちが生きやすいようにするための行動なのです。

 その3。「仲間とともに励ましあう」。自分だけがこの病気になり不自由な目にあっていると思えば、気持ちも沈みます。認知症の本人も家族も、ひとりぼっちでは頑張れません。しかし同じ病気で悩んでいる人とつながり、お互いに励ましあい助けあえば生きる勇気も湧いてきます。同じ病気の仲間は大勢います。

 認知症だからといって人生をあきらめずに、自分と社会のためにできることをして、意気軒高に前を向いて暮らしましょう。

たかみ・くにお 認知症の養母を介護し、昭和55年に「認知症の人と家族の会」を設立。平成29年まで代表を続け、その後は顧問を務めたが今年3月に退任。同会は全国に支部がある。

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