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【いきもの語り】老犬・老猫ホーム「東京ペットホーム」 高齢者とペットの長寿化「命のセーフティーネットに」

今年1月にホームにやってきた15歳のシバイヌ「コロ」を抱き寄せる代表の渡部帝さん
今年1月にホームにやってきた15歳のシバイヌ「コロ」を抱き寄せる代表の渡部帝さん

 暖かい日が差し込む広場で、ゆっくりと歩き回るシバイヌ「コロ」(15歳)。黒い毛並みには白髪が交じり、人間でいうと90歳近いおばあさんだ。大田区の「東京ペットホーム」は、こうした高齢ペットを有料で介護する老犬・老猫ホーム。飼い主のさまざまな理由で世話ができなくなったペットを最期まで預かる。

 コロは1月、ホームにやってきた。それまでは福島県で看護師の女性(65)と暮らしていた。ところが、約2年前からコロに夜鳴きや徘徊(はいかい)など認知症の症状が現れ、目を離せなくなった。

 女性の娘(40)は東京で働いていたため、コロを飼い続けるには、どちらかが仕事をやめて介護をするしかなかった。悩んだ末に、ホームに預けることを決めた。娘は「最初は罪悪感があり、母も悲しんだ。けれど、コロには最期まで穏やかに過ごしてほしい。今は安心している」。女性の娘は週2~3回、コロに会いに来ている。

 ペットフード協会の昨年の調査によると、犬の平均寿命は14・4歳、猫は15歳で、医療の進歩や専用フードの質の向上などを背景に長寿化が進んでいる。だが、健康寿命は延びていないため、長期的な介護が必要になりつつあるという。

 人間と同様にがんを発症したり、寝たきりや排泄(はいせつ)が難しくなったりするが、「飼い主とペットが共に高齢化し、『老老介護』が厳しくなると、飼い主が老いたペットを手放さざるを得なくなるケースが増えている」とホームの代表、渡部帝(あきら)さんは話す。

× × × 

 ホームでは現在、犬7匹、猫15匹が暮らし、最高齢は21歳の猫だ。歩行や排泄が困難な高齢ペットに対応するため、夜勤も置いて24時間体制で世話をする。広場と個室を設け、それぞれの特性や年齢、体調に合わせた食事などを提供。例えば、コロは目も悪く、認知症の症状で旋回を続けることがあり、角に頭が入ってしまうと動けなくなる。けが予防のために、コロの個室は角をなくした構造にするなど工夫をしている。散歩はペットの好みに合わせるため、1匹ずつ行く。

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