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【近ごろ都に流行るもの】「ビデオデート」コロナ後の常識!? 画面で出会い、愛を育む

アプリ内で完結する「ビデオデート」の手順(Pairs提供)
アプリ内で完結する「ビデオデート」の手順(Pairs提供)
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 身体的距離(フィジカルディスタンス)を取りましょう…。濃厚接触が忌避される「withコロナ」社会は、恋愛には「冬の時代」になるのだろうか? 在宅勤務やリモート講義で、若者の出会いの場は激減。テーマパークにコンサート、バーなどの定番デートを楽しむ状況も程遠い。孤独と社会不安。パートナーを求める意欲の高まりに反して人的交流がままならない中、恋愛・婚活マッチングアプリサービスの大手各社がステイホームでの「ビデオデート」を推奨している。スマートフォンの画面を通して出会い、愛を育む。これからの恋愛のニューノーマルになるのか!?(重松明子)

 マッチングアプリは、スマホのアプリから男女会員(18歳以上)のプロフィルや写真が閲覧でき、お互い「いいね」が交わされるとメッセージ交換に進んで意気投合すればリアルで会える仕組み。しかし今春、コロナ禍による外出自粛、レジャー・飲食施設も軒並み休業となったことで、「会えない」を補完するビデオデートが一気に広がった。

 現役会員500万人超。サイバーエージェントグループが運営する「タップル誕生」は、ビデオ通話を活用した「オンラインデート」を4月1日から推奨。この仕組みを通じたマッチング成立数は5月22日時点で15万件を突破した。

 互いに用意したお酒を飲みながら、画面越しに話す形が定番。ユーザー1800人への調査によると、デート時間は1~2時間が47・1%と最多で、4時間以上も7・5%いた。「ゲームを始めたら盛り上がった」「終電を気にする必要がない」との声が寄せられている。オンラインのみの交流でカップルが成立したのは40人。ビデオ通話で相手を観察するポイントの1位は「話し方や会話のテンポ」(男女とも16・7%)で、「容姿」(男性15・3%、女性12・7%)を上回った。

 東証一部上場のネットマーケティングが運営する「Omiai(おみあい)」も5月、アプリにビデオ通話機能を追加した「オンラインデート」を始めた。

 アプリ内完結のビデオデート機能で先行したのは、4月20に始めた「Pairs(ペアーズ)」だ。運営するエウレカの石橋準也CEO(32)は「例えばLINEのID交換など、外部ビデオ通話の個人情報を相手に教える必要がないため、安心感を持ってご利用いただける」と強調する。

 AI(人工知能)が常時パトロールを行い、セクハラなどを検知した際には強制終了。警告や退会措置がとられる。あえて1回15分の制限時間を設けているのは「心理的ハードル下げるため」。2回目以降のデートは、時間を伸ばすことも考えているという。

 声のトーンや表情は恋愛において重要だが、従来の写真と文字情報だけでは分からない。このため「直接会う前に相手のテンションや雰囲気を確かめたい」との要望がコロナ前から寄せられており、ビデオデートの開発を進めていた。

 会員への調査では、利用者の7割が「満足」との結果。「コロナ禍という社会不安の中で、パートナーを求める意欲が高まっても、現実には人との距離を保たなければならない。そのような状況下で、新たな出会い方として受け入れられた」。石橋さんは手応えを語った。

 4月に入会した女性会社員(28)は、さっそくビデオデートを体験。相手の30代前半の男性会社員とは共通の趣味の話題で盛り上がったといい「相手の話し方や表情から、安心して楽しめました」。

 その後、実際に会った印象は「すべてビデオ通り」。ビデオデートのメリットとして「性行為目的などの危険人物をスクリーニングできる」「時間や場所、費用を気にしなくてよい」「話が合わなければ、短時間で切り上げられる」を挙げた。デメリットも尋ねてみると「身長やにおいなどが分からない」。今後も積極的に利用したいという。

 今回の取材に関連して婚活中のアラフォー知人女性にコロナ禍の影響を聞いたところ、結婚相談所を「コロナ退会した」との返事。この2カ月間、何かを始めた人もいれば、何かを辞める選択をした人も案外多いのではないか。空前の非常事態は自分と向き合う時間をもたらし、新しい人生を見つめ直す機会にもなっていた。

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