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大阪ライブハウス営業再開へ準備・工夫着々と

営業再開に向け準備をするライブハウス「南堀江ビレボア」のスタッフ。間隔をあけ客席を並べていた=29日午後、大阪市西区(南雲都撮影)
営業再開に向け準備をするライブハウス「南堀江ビレボア」のスタッフ。間隔をあけ客席を並べていた=29日午後、大阪市西区(南雲都撮影)
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 新型コロナウイルス対策に伴う大阪府の休業要請は6月1日に全面解除される。クラスター(感染者集団)が発生した業種として最後まで自粛要請の続いたライブハウスも解除されることとなり、運営側は「めどが立ってよかった」と胸をなで下ろす。観客同士やステージと観客の間隔をあけるなどのガイドラインの順守が必要で、ライブハウスならではの「魅力」が失われることへの懸念もあるが、「観客が楽しめる工夫を考えなくては」と前を向いている。

新しい楽しみ方模索

 「営業再開にめどがたったのは率直にうれしい」。29日、大阪市西区のライブハウス「南堀江ビレボア」の運営会社社長、松下宜敬(よしひろ)さん(68)は営業再開に向けた準備を急ぎながら、喜びを語った。

 府はライブハウスの休業要請解除に向け、A4判9枚からなる感染防止ガイドラインを作成した。消毒や換気の徹底▽出演者を含めたマスクの着用▽ステージと客席の距離を確保できない場合はビニールカーテンで遮蔽する▽ハイタッチなど接触を伴う演出はしない-といった内容だ。

 ビレボアではこの日、スタッフがステージと客席の距離を確かめたり、客が距離を保つ目安の張り紙を階段に張ったりと、府のガイドラインに沿った準備を進めた。松下さんは「ライブハウスの良さは『密』になること。ステージと客席を区切ってしまえばライブハウスの魅力である一体感が失われる」としながらも「観客が楽しめる工夫を考えなくては」と話す。

間隔をあけて客席を並べ、大阪府のコロナ追跡システムのQRコードも掲示した=29日、大阪市西区(南雲都撮影)
間隔をあけて客席を並べ、大阪府のコロナ追跡システムのQRコードも掲示した=29日、大阪市西区(南雲都撮影)
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 ビレボアの収容人数は着席で最大120人。ガイドラインの順守で収容規模は3分の1以下に激減するといい、経営的には厳しい。

「小屋文化絶やすな」

 休業していたこの間、松下さんは、ネット上で無観客ライブ動画の配信をスタートさせた。ビレボアに専用カメラなどの機材を入れ、アーティストらには無償で会場を提供し、配信までを手掛ける。

 松下さんは、府が新型コロナ対策として始めた動画配信支援事業も申請した。同事業は音楽や上方演芸、伝統芸能などの活動を継続的に行い、休業要請に応じた施設が対象。動画を2回以上配信することなどを条件に、上限70万円の補助金を出す。大阪府の吉村洋文知事は「大阪に根付いた小屋文化を絶やしてはならない」と強調する。

入場列の立ち位置の幅を測り、ステッカーを貼っていく=29日、大阪市西区(南雲都撮影)
入場列の立ち位置の幅を測り、ステッカーを貼っていく=29日、大阪市西区(南雲都撮影)
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 全国的にも、東京都はアーティストから募集した動画作品を専用サイトで配信し、出演料として1人あたり10万円を支給。京都府もアーティストの創作活動に最大20万円を補助する。

 ファンらの支援活動も。クラウドファンディングの仲介サイト大手「CAMPFIRE」(東京)によると、ライブハウスなどへの支援プロジェクトが2月以降、新たに480件以上立ち上がり、調達金額は11億円を超えたという。(吉国在)

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