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【話の肖像画】元バレーボール女子日本代表・栗原恵(35)(14)表現者として新たな道へ

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第72回春の高校バレーではテレビ中継の解説をした=令和2年1月、東京都調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」(川口良介撮影)
第72回春の高校バレーではテレビ中継の解説をした=令和2年1月、東京都調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」(川口良介撮影)

 《引退後は約3カ月間、アナウンスの講義を受けて正しい発声法やイントネーションを学んだ。解説者として活躍の場を広げ、昨秋のワールドカップ(W杯)、今年1月の春の高校バレーでは選手に寄り添った解説やリポートで存在感を示した》

 点を取って仲間と喜びを共有したり、みんなで円陣を組んだりしている姿をコートの外から見て、改めてバレーボールとはすてきなスポーツだと感じました。こんなにもかっこいい競技だということを多くの人に知ってもらいたい。結果が全てといわれたらそれまでですが、選手一人一人に背景や努力の形があって抱えているものは違います。そういった選手へのリスペクトを込めた上で、バレーの魅力を伝えていきたいです。

 正直、難しさはあまり感じていません。試合を見て、選手の姿を追いかけていれば自然と自分の中で疑問が出てくる。試合後、すぐに気になることを投げかけて、選手から答えをもらえるのは面白いですね。

 《解説者として仕事をする際は、言葉をありのまま伝えることを意識しているという。そこには、選手時代の苦い経験がある》

 私もいろんな取材を受けてきて、自分の言葉と「少しニュアンスが違うな」と感じたことがありました。イタリア・セリエAのチームからオファーを受けたときには、「海外に興味がないわけではないが、今は代表活動に集中したい」と答えたのに、翌日の新聞で「イタリア行きを検討」と書かれてしまった。意図しない所で反感を買ったこともあります。だからこそ、私は言葉を大切にして生きてきました。言葉に携わる仕事についた今、その経験は無駄ではなかったと思いました。言葉のある部分を切り取って、何かを想像できるような伝え方はしないように気をつけています。できるだけ選手や子供たちの言葉をまっすぐ、偽りなく届けたい。選手の持つ熱い思いは、過剰な脚色をしなくても視聴者の方に伝わると思っています。

 《引退直後には明確ではなかった新たな目標も、少しずつ定まってきた》

 東京五輪には何かしらの形で携わることができたら幸せです。そして表現者として新たな道を突きつめていけたらと考えています。スポーツの魅力や自分が経験したからこそ感じられる選手の思いや状況などを、言葉にして伝えていきたい。言葉、文字、映像、写真、絵画など。ときには自分自身が被写体となって表現していきたいと思っています。

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