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3月に避難決行のDV被害女性、「あきらめず助け求めて」

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や休業要請に伴い、家庭内暴力(DV)が深刻化し、実際に避難を決断したDV被害者も出ている。夫からの暴力や暴言を受けていた東京都内の40代女性は3月中旬、支援団体の手助けで息子とともに自宅を脱出。離婚調停の手続きが中断する不安を抱えながらも、アパートを借りて新生活への第一歩を踏み出した。

 「食事や睡眠といった、当たり前のことすらできなくなっていた」。飲食業を営む夫からDV被害を受けていた女性は、昨夏からNPO法人「DV対策センター」(横浜市)への電話相談を続けていた。

 DV被害は新型コロナの影響が本格化した今年3月に入ってさらに悪化した。夫が家にいる時間が増え、「ドアを閉める音がうるさい」「探し物が見つからない」といった理不尽な口実で暴力を振るわれた。夫の標的は女性だけにとどまらず、ついには小学生の息子にも「ぶっ殺してやる」と怒鳴るようになった。

 女性が避難を決行したのは、息子の小学校の卒業式を数日後に控えた3月11日。昼間に夫が外出した隙を見計らい、自宅にセンターのスタッフが車をつけ、15分ほどで一気に自宅を後にした。持ち出せたのは、数日分の着替えと息子の学用品のみ。現在はセンターの支援を受け、アパートを借りて息子と暮らす。

 夫との離婚調停は新型コロナの影響で裁判所の期日が変更され、まだ先が見通せない状況にある。それでも、「本当にぎりぎりのタイミングだった。あの時逃げてよかった」。自分と同じ境遇で苦しむDV被害者には、「避難生活に不安を感じてもあきらめず、まずは支援団体に相談して助けを求めてほしい」と願う。

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