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ワクチン開発いつ? 新技術と手順省略で急ピッチも安全性懸念の声

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 新型コロナウイルスの封じ込めや東京五輪・パラリンピック開催の切り札としても注目されるワクチンの開発が、世界各国の製薬会社や研究機関で加速している。世界保健機関(WHO)によると、118の計画が進行中で、そのうち欧米や中国の8件は人に投与して有効性を確かめる臨床試験(治験)の段階に入った。ワクチンは健康な人に幅広く投与するため、安全性は厳密に評価しなければならず、専門家は拙速な実用化について警鐘を鳴らしている。

 「目標は12~18カ月かかるとしていた開発をスピードアップすることだ」。WHOのテドロス事務局長は11日、国連経済社会理事会への説明会でこう語った。多くの人がワクチンで免疫を獲得すれば流行は収まる。しかし、ワクチンの当局承認には通常、数年はかかるとされ、緊急性の高かったエボラ出血熱のワクチンですら開発が加速されてから4年がかかった。

 ワクチンの候補開発に数年、それを数十人に少量接種して安全性を確かめる臨床試験の第1段階に数カ月、有効性も確認するため通常量を数百人に接種する第2段階に数カ月~2年、同様に数千人に接種する第3段階に1~4年かかるからだ。

 だが、専門家らによると、今回開発中のワクチンの多くは、ウイルスそのものやウイルスタンパク質を使う従来型ワクチンと異なり、ウイルスの遺伝子組み換え技術を使う新手法で、既存の遺伝子組み換え技術の成果を応用できるという。この結果、数年かかっていたワクチン候補の選定までの期間を省くことができ、承認までの時間の大幅短縮が可能だという。

 米国ではウイルスの遺伝情報を利用するRNAワクチンの開発が進行中だ。米バイオテクノロジー会社モデルナが国立アレルギー感染症研究所と共同で3月に第1段階の臨床試験を開始した。食品医薬品局(FDA)の優先審査の対象に指定され、トップランナーのひとつとなっている。

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