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原料価格15倍、増産控え、ブローカー暗躍…「マスク狂騒曲」の深層

 中国などからの輸入マスクに頼らざるをえない現状が続いたが、関西地方を拠点とするマスク輸入業者は「世界中で感染が拡大したことで、世界規模で争奪戦が起きた。欧米のブローカーが相場の数倍の値段で大量に買い付け、日本になかなか入ってこなかった」と解説する。

 この輸入業者によると、中国の業者と売買契約が成立しても、「より高い値段を提示する買い手がいれば、一方的に契約を破棄される事態も起きていた」。世界中から群がったマスクブローカーの中には、中国政府の目を逃れて洋上で取引をする「瀬取り」による密輸を試みる業者すらいたという。

 一方で、5月に入ってからは、感染の「震源地」となった中国・武漢市でもマスク製造が再開されるなど、供給量自体は徐々に増加。マスクの卸価格は昨年の倍程度の1枚あたり20円程度に下がった。

 ただ、中国では経済活動の再開に乗じて新興メーカーもマスク生産に参入しており、不衛生な粗悪マスクも流通し始めたという。輸入業者は「今後は値段だけでなく、質も見極めるべきだ」としている。

(荒船清太)

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