PR

ライフ ライフ

【日本語メモ】冷房が強すぎて寒けを覚えた

 新聞表記は、読み手が読みやすいように配慮して運用しています。見た目で読み間違えにくいこと、意味を取り違えにくいことは重要なポイントです。例えば、「辛い」は「からい」とも「つらい」とも、「留める」も「とめる」とも「とどめる」とも読めます。なので、漢字を用いる方をそれぞれ「からい」「とめる」と読んで、もう一方は平仮名表記にするよう定められています。

(1)ライバルチームには、 何度も煮え湯を飲まされている。

 「煮え湯を飲まされる」は本来「信頼していた者から裏切られる」という意味。しかし、平成23年度の「国語に関する世論調査」では「敵からひどい目に遭わされる」と解釈している人が23.9%いました。問題文もこの誤用にあてはまるので、「痛い目に遭っている」と直しました。

(正解例)ライバルチームには、何度も痛い目に遭っている。

(2)知らせを受け、彼はおもむろに立ち上がった。

 「おもむろに」は漢字では「徐に」と書きます。「徐々に」としますと「少しずつ、ゆっくりと」という意味合いが理解できると思います。ところが、26年度の「国語に関する世論調査」では40.8%が「不意に」と誤解。特に、40代以下では6割以上が「不意に」と回答しています。むしろ漢字で書いた方が正しく使ってもらえるかもしれませんが、産経新聞漢字表では表外音訓となっていて、それもかないません。

(正解例)知らせを受け、彼は急に立ち上がった。

(3)早朝、人気のない公園を散歩した。

 「け」や「げ」は、接尾語として「そのような様子、傾向が感じられること」(広辞苑)を表します。おおむね形容動詞の語幹をつくる場合は仮名書き、名詞をつくる場合は漢字書きとしています。産経ハンドブックでは「大人(おとな)げ」と「大人気(だいにんき)」、「寒(さむ)け」と「寒気(かんき)」、「人(ひと)け」と「人気(にんき)」については、読み違いを避けるために書き分けるよう定めています。

(正解例)早朝、人けのない公園を散歩した。

(4)迫真の投球で、相手打線を抑えた。

 「迫真」は「真に迫ること。いかにもそのものらしいこと」(広辞苑)。運動記事では「圧巻」「渾身」などどうしても見た目で強くみえる言葉を使いがちですが、これは意味が違いますね。内容を考慮して「強気の」と書き換えています。本来は誤用でも、実際の発言であれば許容するなど、状況に応じて判断しています。

(正解例)強気の投球で、相手打線を抑えた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ