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東村山から都心へ無料通勤バス コロナ感染防ぐ 銀河鉄道の山本宏昭社長

銀河鉄道の山本宏昭社長(56)=東村山市青葉町(石原颯撮影)
銀河鉄道の山本宏昭社長(56)=東村山市青葉町(石原颯撮影)

 東京都東村山市から都心に通勤するサラリーマンを新型コロナウイルスの脅威から守ろうと、地元の小さなバス会社、銀河鉄道が立ち上がった。感染対策を施し、無料で通勤バスを運行。同社も主力の貸し切りバス事業が激減し、経営が厳しくなっているが、山本宏昭社長(56)は「今やらなければ誰がやる」と日々奮闘している。

 「乗車前に消毒をお願いします」

 4月中旬、西武鉄道東村山駅の近く。午前6時前になると、停車しているバスの前に続々と乗客がやってきた。受付を済ませると手指を消毒し、乗り込む。座席は2席を1人で使用し、「密」を避けている。

 無賃バスは駅前を出発すると、新宿駅西口・東京モード学園前とJR東京駅丸の内口・新丸の内ビルディングの2カ所に止まる。利用した同市の男性会社員(48)は「電車だとどうしても人と人の距離が近くなるので、大変助かる。座席も消毒されているので安心できる」と感謝した。

 実家の酒屋前にバス停があり、物心ついた頃からバスが好きだったという山本さん。大学卒業後に運転手を志したが、当時、大手バス会社は高卒か経験者しか運転手は採用していなかった。父の酒屋を経営しながら大型一種免許を取得し、中古バスを購入。趣味として運転技術を磨く日々を送った。

 一度は断たれた夢だったが、転機が訪れた。平成13年からの貸し切りバス事業参入の規制緩和だ。従来は数十台必要だったバス保有台数が5台に大幅に減少するなどハードルが下がり、小規模事業者でも参入しやすくなった。

 「バスを仕事として動かしたい」。再び心に火が付き、自身で会社を設立することを決意。西暦1999(平成11)年という創立年から、人気アニメにあやかって「銀河鉄道」と名づけ、自身も経営者兼運転手としてハンドルを握った。

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