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「緩和による感染者の増加避けられない」 英の日本人看護師語る

ピネガー由紀さん
ピネガー由紀さん

 【ロンドン=板東和正】新型コロナウイルスによる死者数が欧州で最多となる中、英政府は外出制限を段階的に緩和する計画を宣言した。英中部にある国営医療制度「NHS」病院で新型コロナ患者の治療に従事する日本人看護師、ピネガー由紀さんは11日、産経新聞の電話取材で「(緩和による)感染者数の増加は避けられない」と話し、「医療現場の負担を軽減するため、感染者数の増加ペースを緩やかにできるかが重要だ」との見方を示した。

 --英政府は3月23日に外出制限を開始したが、1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」が1未満となり、3前後あった3月時点から減少して、感染拡大のピークは過ぎたと発表した。

 「私は4月に新型コロナ病棟の担当になった。当時は患者数が多かったが、2週間ほど前から減少傾向にある。ピークは確かに超えたのかもしれない。ただ、実効再生産数が減ったのは外出制限が実施されているからだ。3月は外出制限がほとんど行われていない状態だったので、数値を比較する上での条件が異なる」

 --緩和の開始後、感染者数は増えるか

 「英国より先に緩和を始めた他の欧州諸国も感染のペースが上がっている。緩和後に英国の感染者数は当然増えると思うし、私たち医療従事者は覚悟している。問題は規制を緩める中で、いかに感染者数の増加ペースを緩やかにできるかだ。万が一、急激に患者が増加すれば、医療現場に多大な負担がかかる」

 --政府にどのような対策を求めるか

 「緩和による感染拡大の影響を観察して、新たな対策や緩和計画のスケジュールを見直す必要があれば、すぐに行動を起こしてほしい。英政府はこれまで、感染抑制対応が遅かった」

 「新型コロナの死者数がほとんどいなかった3月初旬に、英政府が外出制限を開始しておけば、ここまで死者数が増えることはなかったと思う。また、2月下旬の休暇中にイタリアなど感染が拡大している地域に出かけて英国に戻ってきた人の入国制限も、十分ではなかったと感じている」

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