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パリ閑散「できるだけ外出しない」 仏、不安と緊張の封鎖緩和

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 【パリ=三井美奈】フランスで11日、3月半ばから続いた都市封鎖が緩和された。飲食店を除く商店の再開が認められ、自宅から100キロ以内なら自由に外出できるようになった。直前の世論調査では、封鎖緩和に67%が「不安」と答え、正常化に向けて緊張含みのスタートになった。

■地下鉄、マスク義務や証明書携帯

 パリの地下鉄は感染防止のため、座席の半分に「着席禁止」の青いステッカーが貼られた。中心部を走る路線でも11日昼、1車両に客は10人程度と少ない。

 会社員、カロリーヌ・ビジさん(42)は「外出は久々でちょっと緊張する。これまで週1度、買い物に出るだけでした。みんな距離をとり、ギスギスした雰囲気を感じる。感染が不安なので当面、できるだけ外出しない」と話した。

 地下鉄は混雑回避のため、朝晩のラッシュ時間帯の利用者には、その必要性を記した雇用主の証明書の携帯を求めている。すべての公共交通機関で乗客はマスク着用が義務付けられており、違反者には罰金135ユーロ(約1万5000円)が科される。政府は引き続き、テレワークを奨励している。

11日、シャンゼリゼ通りのブランド品店。マスク姿の客が目立つ(三井美奈撮影)
11日、シャンゼリゼ通りのブランド品店。マスク姿の客が目立つ(三井美奈撮影)
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■シャンゼリゼ「買ったらすぐ帰る」

 パリの観光名所、シャンゼリゼ通りのブランド店も開き始めた。どこも店員はマスク姿。入り口で客に滅菌ジェルを手に塗るよう求める店もある。カフェやレストランは閉店が続き、通行人は少ない。

 友人と買い物に来た20代の女性は、「なじみの店が閉まり、愛用のクリームが切れたが、やっと買える。ずっと家におり、春夏用の新しい洋服はあまり買う気がしない。今日はTシャツを買ったら、すぐ帰る」と話した。

 フランスでは都市封鎖中、営業店舗は食品店やスーパーなど生活必需品の販売に限定されていた。11日以降は、ほぼ全面的に営業が可能だが、パリの大型ショッピングセンターやデパートの開店は見送られた。飲食店や美術館、映画館の再開は6月以降になる。

■親の6割「当面、登校させない」

 政府は今週、保育所と小学校を順次再開する方針。小学校は1学級15人、保育所は10人以下とすることが条件で、オンライン授業も続ける。

 各校には、消毒や手洗い指導などを記した約50ページの予防対策が配布されたが、親の不安は強い。事前の世論調査で6割が「当面、登校させない」と答えた。4歳と7歳の娘を持つ映像会社社長、ミカエル・ベニタさん(40)は「子供たちが互いに距離をとり、感染対策をとるなんて無理。学校には行かせない」と話す。

 先週には首長約300人が準備や生徒の選別が困難として、政府に「開校延期」を求める連名書簡を発表したが、ブランケール国民教育相は「今月末には、全生徒が登校できるようにする」と主張する。18日には中学校を再開する計画。

 フランスの感染者は13万9000人、死者は2万6000人を超える。1日当たりの死者数は下落が続き、10日の発表で70人だった。3月17日以降、買い物や軽い屋外運動を除く外出が禁止されていた。

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