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軽症者死亡「こんな急変するなんて」 看護師が語るコロナ最前線

 「当初は1日に1つだったマスクも今は3日で1つ。1回ごとに使い捨てていた防護服も備蓄がなくなってきて1日1枚になった。もし防護服やマスクがなくなったらと思うと本当に怖い」

 患者は家族も自由に面会できない隔離された環境に置かれる。1人1部屋の病室にあるのはテレビのみ。ストレスをためる患者も少なくなく、患者との向き合い方の難しさを痛感している。

 「(病棟は)40~50代の若い方が多く、症状が良くなってくると隔離されていることにストレスを感じてくるようになる」

 患者は症状が改善したとしても、検査で2回陰性にならなければ退院できない。1回目が陰性でも2回目に陽性になる人もおり、精神的なダメージははかりしれないようだ。

 「検査2回で退院する人は少ない。症状がなくなって検査し、陽性になると患者の気持ちの落ち込みは大きい。ちょっとしたきっかけできつい言葉をぶつけられたこともあった」

「看取りすらできない」

 患者の容体が急変して死亡しても、家族には電話連絡のみで死後も会わせられない。これまで死後処置は専門の職員や業者が行っていたが、感染防止のため、遺体を包む透明の「納体袋(のうたいぶくろ)」に入れて棺に納めるまでの処置を看護師が担う。

 「患者が亡くなった場合、今までは家族の方々と一緒に体をふいたり、お別れの時間をつくったりしていた。今は看取(みと)りすらできない。遺体を棺に入れる経験もなかったので、かなりショックだった。気持ちの切り替えが難しく、本当に悲しい」

 コロナ病棟の担当になってからは家族への感染を避けるため、自宅には帰らずに病院が用意したホテルで生活する日々が続く。

 「屋外で感染している人が多いと聞くので、(ホテルの)外に出ようとは思えない。私も隔離されているような暮らしだ。何か必要なものがあれば、家族がいない時間帯に取りに戻って、誰にも会わないようにしている」

 陽性患者を受け入れてから間もなく1カ月。感染のリスクと隣り合わせの状態に不安は強い。医療従事者に感染が広がれば医療崩壊につながりかねない、と危機感も強めている。ウイルスと戦う最前線にいるからこそ、切実に訴える。

 「収束はまだまだ先。(国民は)とにかく家にいてほしい。感染することで、自分だけでなく、家族や医療現場の人に感染させるリスクがある。今は我慢して家にいるのが一番安全だと思ってほしい」

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