PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】台湾元総統・陳水扁(69)(27)「正名運動」民主化は道半ば

前のニュース

2007年5月、国立台湾民主紀念館の除幕式が行われた
2007年5月、国立台湾民主紀念館の除幕式が行われた

  《2006年3月、台北市にある旧台湾総督府の名前が「介寿館」から「総統府」に正式に改められた。自身の政権が推進した「正名運動」の象徴的な出来事と位置付けられた》

 台湾の総統が執務を行う官邸として日本統治時代の台湾総督府の建物を使っているが、なぜか「介寿館」という変な名前がついていた。「介寿」とは蒋介石の長寿を祝う意味で、蒋介石の60歳の誕生日のときに周りがご機嫌をとろうと考えた名前らしい。共産党との内戦に敗れて台湾に逃げ、いつか中国に戻ろうと考えていた国民党政権からみれば、正式の総統府は中国の南京にある。総統が台湾で執務するところは臨時の場所なので、名前は何でもよかった。

 しかし、私は台湾の有権者によって選ばれた総統だ。訳の分からない名称のところで仕事すべきではないと考えた。そもそもその時点で蒋介石が亡くなってすでに20年以上がたっていた。「長寿を祝う」のも変だと思い、野党の反対を押し切って改名することにした。総統府の看板が正式に掲げられたことは、私たちの政権はこれから中国にはもどらず、台湾でやっていくという意思表示であり、大きな意義があると考えている。

 《当時は公的機関や企業などの名前の冒頭に中国が付くものが多く、誤解を招くことが多かった。自身の主導で改名し、「中国造船」は「台湾国際造船」、「中国石油」は「台湾中油」、「中華郵政」は「台湾郵政」になった》

 1期目は新政権を無事にスタートさせることを最優先にしたのでやりたいことはあまりできなかったが、2期目になって念願だった「正名運動」に本格的に取り組んだ。簡単にいえば政府系団体や企業の名前から中国を外して台湾を入れることで、李登輝氏が推進する台湾本土化路線をさらに一歩前進した形だと考えている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ