PR

ライフ ライフ

広がる院内感染、医療関係者ら警戒 埼玉

勤務する看護師らの新型コロナウイルス感染が判明した済生会川口総合病院=17日午後、埼玉県川口市(竹之内秀介撮影)
勤務する看護師らの新型コロナウイルス感染が判明した済生会川口総合病院=17日午後、埼玉県川口市(竹之内秀介撮影)

 新型コロナウイルスをめぐり、埼玉県で病院内での感染拡大が深刻な問題として浮上している。済生会川口総合病院(川口市)は17日、新たに50代の女性看護師の感染が判明し、勤務する医師や看護師らの感染が累計8人になったと発表した。病院で感染が広がれば、ただでさえ人繰りが逼迫(ひっぱく)している医療現場に深刻な影響を及ぼしかねず、医療関係者らは警戒感を強めている。

 川口総合病院の佐藤雅彦院長は17日の会見で、感染した8人のうち3人が「院内感染の可能性がある」と説明した。残りの5人については、院外で感染した可能性が高いとの認識を示した。

 同病院は川口市の中核的な病院の一つだ。これまでに県の要請で新型コロナウイルス患者13人を受け入れてきたが、11日以降は外来診療や入院を原則停止している。佐藤院長は「本来は地域に貢献すべき病院だが、現状は安全な医療の提供に差し障りがある。多くの方にご迷惑をお掛けして申し訳ない」と語った。

 医療現場での感染の広がりは川口総合病院に限った話ではない。

 埼玉県所沢市の所沢明生病院では医療従事者や入院患者、その家族ら計20人の感染が確認された。県は、同病院でクラスター(感染者集団)が発生したと判断し、感染経路の特定を進めている。

 同じ所沢市の所沢ロイヤル病院でも医療従事者や入院患者ら計9人の感染が確認されている。所沢明生病院の患者が所沢ロイヤル病院に転院し、感染が拡大したとみられる。

 同県蕨市立病院では助産師2人が感染し、その後、同院で出産した30代の女性保育士と新生児の陽性が確認された。さいたま市立病院(同市緑区)では、集中治療室(ICU)病棟に勤務する20代の女性看護師の感染が判明した。

 東京都では院内感染の拡大が感染者数を大きく押し上げており、都内との人の行き来が多い埼玉県にとって「対岸の火事」ではない。

(黄金崎元、竹之内秀介)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ