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百田氏著書、続々と電子化 「天皇論」一部公開

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で書店が相次いで休業する中、「書店文化を守りたい」として、これまで電子化に消極的だった百田尚樹氏の著書が続々と電子化される。昨年秋に発売され11万部を突破した有本香氏との共著『「日本国紀」の天皇論』(産経新聞出版)も17日、電子化版の配信がスタートした。「天皇論」の「第5章 天皇を教えない教科書」から一部を公開する。

あんたたち、日本人じゃないよ

有本 戦後の占領期、つまり天皇の権威を否定された時期を経験した人と経験していない人には、その後の認識にやはり違いがあります。それを大人になって台湾に行った時に実感しました。

 台湾のお年寄りは、戦前は日本人としての教育を受けました。でも日本の敗戦によって台湾は日本から切り離されたので、彼らはGHQの占領政策の影響を受けていないのです。

 日本の敗戦後、台湾には大陸から国民党が入ってきて、台湾人は一九四七年に起きた「二・二八事件」をはじめとする弾圧、虐殺を経験したため、日本時代への懐古の思いが強くなったとも言えますが、しかし台湾人は日本時代に受けた教育を「占領」によって否定されずに自身の中に持ってきた方々なのですね。

 一九八〇年代に初めて台湾に行った時、そんな台湾のお年寄りとの会話の中で、「新高山を知っているか」と聞かれたのです。

百田 「ニイタカヤマノボレ」やね。

 「ニイタカヤマノボレ一二〇八」は日本が大東亜戦争で真珠湾攻撃をする時に大本営が発信した電文。一二月八日に戦闘(真珠湾攻撃)を開始せよという意味の暗号文です。ちなみに「トラ・トラ・トラ」は「ワレ奇襲ニ成功セリ」という暗号で、これも真珠湾攻撃で打電されました。

 新高山というのは戦前は日本で一番高い山ですよ。富士山よりも高い。

有本 さすが百田さん。博識ですね。でも、いきなり台湾でそう聞かれた時、私は小賢しくも、こう言ったのです。

 「あれは台湾では玉山って言うんじゃないですか?」

 そちら様の名前に合わせてみました、という体で「地球市民」的に答えました(笑)。

 するとその台湾人のお年寄りは「あんたね、日本から来た子でしょ。そんなこと言わなくていいんだよ。あれは新高山だよ」と仰るわけです。

 当時の台湾人の中にはそういう感覚が色濃くありました。

百田 なるほど、台湾人のお年寄りにとっては「新高山」でもあるんですね。

有本 はい。そういう台湾人のお年寄りにとって天皇陛下はいかなる存在か。

 ある時、仕事で中国に行き、福建省で列車に乗った時に、台湾人のお年寄りと話して、それを知りました。

 当時、中国はまだ列車移動がメインで、私たち外国人はコンパートメント(個室)で移動するよう決められていました。私は中国人の通訳と二人で個室にいたのですが、近くに身なりの立派な年配の台湾の方々が、いくつも個室を借り切っていました。

※『「日本国紀」の天皇論』(百田尚樹・有本香著、産経新聞出版)の第5章から抜粋。ご購入はこちらへ。

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