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【話の肖像画】台湾元総統・陳水扁(69)(24)外交の心意気

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2005年4月、ローマ教皇の葬儀でクリントン米前大統領と握手する
2005年4月、ローマ教皇の葬儀でクリントン米前大統領と握手する

 《2000年8月、総統就任後初めて外遊に出た。台湾と外交関係がある中南米のドミニカ共和国、ニカラグアなどを歴訪したほか、米国のロサンゼルスに立ち寄ることも目的の一つだった》

 台湾を矮小(わいしょう)化する中国の激しい外交攻勢に対抗するために、台湾の国家元首は自ら国際社会に出ていき、顔を見せることが重要だと考えた。当時の米国のクリントン政権とのパイプはほとんどなかった。外交関係がないことを理由に、米国から「給油のために立ち寄ってもいいが、政府関係者、議員と会ってはいけない」と言われた。しかし無視した。「会ってくれる人はいないのか」と水面下で米国の要人らに打診し続け、カリフォルニア州選出の共和党籍の下院議員、ダナ・ローラバッカー氏とアポが取れた。

 表では会えないので、私が食事するレストランの厨房(ちゅうぼう)に来てもらった。「食材を見に行った」として約10分間、立ち話をした。ほとんどあいさつ程度だったが、現地で米国会議員との会談が実現したことは台湾外交上の大きな前進だった。

 《2度目の外遊は翌01年6月、南米のパラグアイなどを訪問した途中で、ニューヨークに立ち寄った。発足した直後のブッシュ政権は、台湾に対する態度は前政権よりいくらか緩和していた》

 行く前から米国の国会議員ら約20人と一緒に食事することを約束した。ブッシュ政権も同意してくれたが、「米国滞在中は室内で活動すること」との条件だった。しかし到着した直後、数千人の米国在住の台湾人が歓迎のために空港に来てくれたことを知った私は、「このままホテルに直行するわけにはいかない。皆さんにあいさつしたい」と米国側に要求。20分以上に及ぶ交渉の末、ようやくオッケーが出た。

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