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【臨時休校 千葉大付属中の取り組み】(下)逆境を新たな学びの機会に

国語科から出た課題のプリント。教員が学校ホームページに上げ、生徒が家庭で取り組んでいる
国語科から出た課題のプリント。教員が学校ホームページに上げ、生徒が家庭で取り組んでいる
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■「生きる力」を養う

 直接授業が受けられない休校期間中の学習は、知識の習得など、自習が進めやすそうな課題が向くと考えがちだ。

 だが、休校という異例の事態を逆手にとり、突然生じた時間の余裕も生かして、思考力を養うチャンスに変えることもできる。

 大澤さんは3月の臨時休校時、休校の原因となった新型コロナウイルスをめぐる社会事象を新聞などから情報収集した上で、この事態をどう考え、乗り越えていくのか、意見文を書く課題を当時の1年生に出した。

 「事態が切実であるほど、自分事として考える。こうした課題に取り組むことが、これから非常に大切になる『生きる力』につながると思いました」と大澤さん。

 一人一人、さまざまではあるものの、生徒が寄せた意見文は当初、マスクやトイレットペーパーなどの買い占めやデマ情報への批判に傾きがちだった。だが日を追ううち、事態を冷静に受け止めて、「もし不安を抱えている友達がいたら、自分にできることをしたい」「大きな休みでないとできない挑戦をしたい」と意欲的な意見も出てくるようになった。「生活に根差して言語力や思考力を養うことも、国語教育が目指すところ」(大澤さん)。

 ほぼ単元を履修済みだった昨年度末と、すべての単元の履修がこれからという今とでは状況は違う。しかし、直面する現実を生かすことも、休校中の子供の学びを充実させる一つの方法になりそうだ。

■HPから教員に直接問い合わせ

 学校から離れて過ごす休校中、生徒や保護者の不安や疑問になるべく速やかに答えられるようにと、千葉大教育学部付属中学は、内部向けのホームページ(HP)に、クラス担任や教科担当教員に直通でメールが届く問い合わせ欄を設けた。

 入学早々に休校となった1年生の保護者からは保健体育科の教員に「体操服に装着する名札の購入枚数は?」などの質問が寄せられた。後日、担当教員が答えをまとめ、HPにアップした。

 「担当に直接質問が届くことで速やかに対応でき、HPを通じてすべての保護者に回答を伝えることもできる」と保健体育科の教科主任、藤原修一教諭。直通メールは休校中、家庭と学校をつなぐ連絡帳のような役割を果たしているようだ。

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