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【NEWS Why? ニュースを知りたい】政府はなぜ布マスクを配る、その効果は?

新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で発言する安倍晋三首相(手前)=1日午後、首相官邸
新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で発言する安倍晋三首相(手前)=1日午後、首相官邸

 新型コロナウイルスの感染防止策として、政府が決定した布マスクの全戸配布。約466億円の経費がかかるといい、ネット上では物議を醸したりした。今週から順次発送される予定だが、そもそも布マスクには効果があるのか。(江森梓)

 《マスク2枚配ることが国の政策なの?》

 《エープリルフールの冗談なんじゃ…》

 1日に安倍晋三首相が布マスクの配布を発表すると、ツイッター上では多くの反響があった。安倍首相の経済政策「アベノミクス」をもじって「アベノマスク」と取り沙汰され、《できることの積み上げこそが結果を生む》《早く配ってほしい》と好意的な意見が上がる一方、《時間もお金も労力も無駄》など反発する声も多い。

 布マスクは1枚260円相当のもので、配送費や梱包費などもかかるため、経費は約466億円にのぼる。このため新型コロナの影響で景気が急激に落ち込む中で「ほかにすべき政策があるのでは」と疑問を抱く人も多いようだ。

洗い方をHPで公開

 なぜ、政府は布マスクを配るのか。

 安倍首相はかねてマスクについて「4月中に7億枚超の供給を確保する」と明言。とはいえ、全国民が1日に1枚使用すると仮定すれば1週間で9億枚が必要。マスク製造業者でつくる全国マスク工業会の担当者は「到底需要に追いつく見込みはない」と明かす。

 そうした中、洗えば繰り返し使える布マスクは、マスクの供給不足を大きく補うと注目されている。

 経済産業省と厚生労働省は布マスクの洗い方の動画をホームページ上で公開。1日1回は洗う▽もみ洗いではなく、押し洗いで洗う▽乾燥機を使わずに陰干しにする-などの注意点が説明されている。

 ただ、同工業会によるとガーゼなどの布マスクは、喉を乾燥から守ることが主な目的で、ウイルスを捕集する機能は、フィルターが内蔵されている不織布のマスクに比べて劣る。

「一定の効果あり」

 もっとも、布マスクの着用はまったく意味がないわけではない。

 広島大大学院の坂口剛正(たけまさ)教授(ウイルス学)は布マスクについて、「ウイルスを防ぐ予防の機能は劣るかもしれないが、無症状ですでに感染している人がくしゃみなどで飛沫(ひまつ)を飛ばしてほかの人に感染するのを防ぐには有効で、拡大防止には一定の効果がある」と指摘する。

 一方で「そもそもマスク自体完全にウイルスを防げるものではなく、着けるという行為によってウイルスから守られているように感じる心理的効果が大きい」とした上で、「品薄で不安に思う人が多い中で、布マスクの配布によって少しでも国民に安心感を与える狙いがあるのだろう」と話している。

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