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ネカフェ難民「家を失う」 都内1日4000人、感染拡大懸念も

ネットカフェやカラオケ店の多くは臨時休業していた=11日午後、東京都豊島区
ネットカフェやカラオケ店の多くは臨時休業していた=11日午後、東京都豊島区

 新型コロナウイルスをめぐる政府の緊急事態宣言を受けて東京都が11日から始めた休業要請の対象には、インターネットカフェや漫画喫茶が含まれている。都内で約4千人いるとされる「ネットカフェ難民」にとっては“家”を失うのに等しく、社会全体にとっても感染が拡大するリスクがあり、専門家は「支援強化が急務だ」と訴える。

 ■どこへ行けば

 「お前らの居場所はどこにもないんだといわれた気分だ」。東京都豊島区のJR池袋駅前のベンチに座っていた男性(48)は、ため息をついた。勤務先の飲食店が2年前に廃業、アパートの家賃を払えなくなった。求人情報の検索のため週に1~2回はネットカフェを利用し、それ以外は野外で寝泊まりする。

 日雇いの交通整理やとび職のアルバイトで食いつないできたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い1カ月ほど前から採用面接の中止を告げられることが増え、当面の仕事の予定はない。「綱渡りで暮らしてきたが、その綱が切れたようだ」とつぶやいた。

 約2年にわたり新宿区内のネットカフェを転々とする男性(52)も「いつもより客が少ないが、他の店が閉まれば移ってくる人で混み出すのではないか」と不安を隠せない。工事現場でのアルバイトで生計を立て、1泊約2千円の料金を払えば手元に残るのはわずか。「急に出ていけといわれたら困る。行き場は自分で探せばいいのか…」。男性が利用する店の男性店員も「人によってはここが最後の砦(とりで)。追い出すことはできないが、何もしないわけにもいかない」と深刻な面持ちで話した。

 都が平成30年に公表した実態調査結果では、住居がなくネットカフェや漫画喫茶に平日泊まる人は1日当たり約4千人。うち7割以上がアルバイトや派遣などの非正規労働者だと推定されている。

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