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都知事選もポップ・アートに 芸術家、秋山祐徳太子さん死去

秋山祐徳太子さん
秋山祐徳太子さん

 3日、85歳で亡くなった秋山祐徳太子さんは、生涯を通じ粋で軽やかにアートを表現した芸術家だった。

 その片鱗は大学受験のときからうかがえた。受験もパフォーマンスと考えた秋山さんは東京芸術大学の受験で、「受験芸術」として、受験番号1番を取るため徹夜して並んだ。ふざけたことを本気で実行した。

 武蔵野美術大学を卒業して会社勤めを経験した。ある日、通勤電車の中からぼんやり外を見ていると、グリコキャラメルの看板を見て構想がひらめいた。箱に描かれたランナーの姿で街中を走る「ダリコ」というポップハプニングといわれるパフォーマンスが誕生した。行為に意味があるとして、東京・銀座の繁華街にも出没して人々を驚かせた。「走る前は、体がガチガチ。走ってからも恥ずかしかった」。そう打ち明けた秋山さんは以後、個展やイベントなどの場にしばしば現れたが、経験を積んだためか堂々として楽しそうだった。

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 政治もパフォーマンスの例外ではなく、東京都知事選には「政治のポップ・アート化」を目指し2度立候補した。あらゆるものを芸術の題材と考えた秋山さんにとって「ポップ・アート」とは「日常芸術」のことだった。

 パフォーマンスと同時に、中心的な作品となったのがブリキ彫刻で、“ブリキの男爵”という別名もあった。大学の卒業制作で初のブリキ彫刻「ブリキの大バッタ」を作り、30代の半ばを過ぎてから本格的に取り組んだ。「トタンは建材のイメージが強い。トタン男爵では粋じゃないでしょう」。厳密にはブリキではなく、トタン板でハンダ付けにして作られていた。仏像もモチーフにしたが、好んだのは男爵だった。

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