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小型改良版ECMOを開発 長期使用や持ち運び可能に、国循

治験を始める改良型ECMO(人工心肺システム)=右=と従来型のECMO(左)=10日午後、大阪府吹田市の国立循環器病研究センター(南雲都撮影)
治験を始める改良型ECMO(人工心肺システム)=右=と従来型のECMO(左)=10日午後、大阪府吹田市の国立循環器病研究センター(南雲都撮影)

 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は10日、新型コロナウイルスに感染した重症患者の治療などにも用いられている人工心肺装置「体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)」の小型改良版を開発し、治験を始めると発表した。従来装置よりも長期使用が可能で、操作性や安全性も向上するという。

 ECMOは、人工呼吸器や昇圧剤などでは救命困難になった重症呼吸不全、重症心不全の患者に使われる生命維持装置。体内の血液をいったん静脈から体外に取り出し、酸素を取り込んでから体内に戻すことにより肺や心臓を休ませ、機能回復を待つことができる。

 今は新型コロナの重症患者の治療にも活用されているが、従来型は大きく複雑なため使用は集中治療室(ICU)などに限られている。使用中に血栓発生や合併症のリスクがあり、数日使用すると回路を交換しなければならないといった課題があった。

 改良型のECMOは、重さ6・6キロと従来の5分の1程度で世界最小・最軽量。持ち運び可能で緊急搬送時など院外での処置にも対応できる。操作性も向上し、血栓ができにくくなるなどした結果、14日間連続の使用も可能になった。

 治験は同センターや大阪大など3施設で行い、2年間で25症例程度を実施する予定。新型コロナの患者にも使用される可能性があるという。治験を統括する同センターの福嶌教偉(ふくしま・のりひで)移植医療部長は「使い勝手が良くなり、現場スタッフのストレスはかなり軽減されるはずだ。3、4年くらいで実用化を目指したい」と話した。

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