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【ふるさと富士】青葉山 漁師を見守る若狭の秀峰「青葉さん」

美しい三角形の容姿から「若狭富士」と呼ばれる青葉山。漁を終えた漁船が港に戻っていった =福井県高浜町
美しい三角形の容姿から「若狭富士」と呼ばれる青葉山。漁を終えた漁船が港に戻っていった =福井県高浜町

 海岸越しの秀峰に灰色の雲がかかると、しばらくして激しい雨に打たれた。取材中に住民から「あと30分で雨やでね」と教えられた通りだった。

 北陸地方の最西端、福井県高浜町にある青葉山(標高693メートル)は、地元では親しみを込めて「青葉さん」と呼ばれている。登山道が整備され、急げば1時間半ほどで頂上に着く。日本海が深く入り込んだ青い若狭湾が眼前に広がる。京都府舞鶴市にまたがり、福井では「若狭富士」だが、京都では「丹後富士」と呼ばれる。

 町には関西電力高浜原発があるが、古くは漁師町で、昭和3年の大嘗祭(だいじょうさい)には高浜漁港で水揚げされたタイが献上されている。戦後、この地域には500人ほどの漁師がいたが、現在は約40人に減った。

 同町漁村文化伝承館の壁舘(かべたて)正明さん(77)によると、GPSがなかった頃は海上で、青葉山山頂と手前にある低山を重ねて見る「やまかけ」で船の位置を確認していた。15歳から漁師をする砂尾義勝さん(80)は「富士山のような姿で、昔は沖に出ると目印になった」と網の収納作業を続けながら、「若い人は都会に出るか、原発関連の仕事に就く。寂しい漁師町ですわ」と今も変わらぬ若狭富士を見上げた。(写真報道局 桐山弘太)

 掲載写真を実費でお分けします。産経ビジュアル03・3275・8775(平日の午前11時~午後6時)。

 動画は「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

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