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脱皮殻を背負う幼虫の謎を追う 愛媛大の吉田貴大さん

脱皮殻を3つ背負ったヨツボシケナガキスイの4齢幼虫
脱皮殻を3つ背負ったヨツボシケナガキスイの4齢幼虫
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 落ちた葉や枝について菌類を食べる1・3~1・4ミリほどの小さな甲虫、オオキノコムシ科の幼虫が脱皮殻を立体的に積み重ねて背負っている仕組みを、愛媛大学大学院連合農学研究科環境昆虫学研究室の吉田貴大さん(29)=日本学術振興会特別研究員=らのグループが解明した。アメリカ昆虫学会の学会誌に論文が掲載された。

 グループは吉田さんとニュージーランドの研究所、ランドケアリサーチのリチャード・レシェンさん。オオキノコムシは3500種以上が知られており、このうちマルキスイムシの仲間について、吉田さんらは沖縄県産のヨツボシケナガキスイをはじめコスタリカ産、メキシコ産の虫を調べ、これらの幼虫が腹部の先端近くに前方に反り返ったフック状の毛を持っていることを発見した。幼虫はこのフックに脱皮殻をひっかけて積み重ねていたのだった。

 吉田さんによると、脱皮殻を付ける幼虫はカメムシやウスバカゲロウ、ガのほか甲虫の一部でも認められているが、ごみも一緒にくっつけてクモやアリといった天敵から逃れるために、カムフラージュ(擬装)しているとみられている。

 これに対し、吉田さんらが研究した幼虫は脱皮殻をまるで尾のように持ち上げており、むしろ目立つ。その理由について、トカゲが尻尾を切るように、幼虫も天敵に攻撃された際に脱皮殻を残して逃げるのではないかと考察した。

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