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【書評】『紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ』二宮敦人著 知られざる「究極の格闘技」

『紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ』
『紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ』

 日本の社交ダンス人口は世界一だってご存じですか? 街を歩けばダンス教室、映画も漫画もバラエティー番組もヒット作がめじろ押し。なのに、そこにはまだ知られていない世界がありました。

 大学体育会の部員たちが、秘伝のやり方で心技体を磨き上げ、カッコよさを競い合う「学生競技ダンス」です。

 彼らの日常はといえば…。鏡に向かってイケてるポーズを繰り返す「ナルシストの練習」。あるいは目玉が飛び出し、顎が外れ、顔が四方八方に飛び散る寸前の笑顔で周囲の視線をかっさらう「笑う練習」。かと思えば、脇の下の筋肉を地道に鍛え、鉄壁のホールドをつくってライバルを優雅に蹴散らしていく。そう、このスポーツはメンタル、フィジカルの両面が問われる「究極の格闘技」なんです。

 ハイテンポの音楽が流れるコロシアム(体育館)で頂点を目指し、規格外の笑顔をふりまきながら闘う(舞い踊る)猛者たち。その一方で、独特、理不尽な決まりも。試合会場にはスーツで向かい、電車を1回乗り換えるまでは買い食い不可。試合中はどんなに激しく踊っても髪を揺らしてはならない-なんで?

 案内役は『最後の秘境 東京藝大』の著者、二宮敦人さん。実は二宮さん自身、この部活に身も心も学費もささげきった経験の持ち主。男子校の美術部でひっそり活動していた中高時代から一転、先輩(美女)の勧誘で入部したクチです。取材を尽くした青春ドキュメント、前作を超える秘境探検をお約束します。(新潮社・1650円+税)

 新潮社出版企画部 堀口晴正

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