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【書評】『「新型コロナ恐慌」後の世界』渡邉哲也著 災いをチャンスに変える

『「新型コロナ恐慌」後の世界』
『「新型コロナ恐慌」後の世界』

 終息が見えない新型コロナウイルスの感染拡大。中国は「発生源は中国ではない」「米軍がウイルスを持ち込んだ」などと主張し、米国がこれに反発するという新たな米中対立も起こっています。

 本書は、中国はじめ世界で起こる連鎖恐慌や、今回のマスク不足、サプライチェーン危機で顕在化した中国依存リスクにより各国で進む脱中国の動きなどを分析、急変する世界の経済構造や国際秩序を解説したものです。

 中国との貿易戦争を展開してきた米国は、中国企業を国際市場から排除するための法律を次々と成立させていますが、「コロナ危機」により、欧州やアジアとの連携が進むと指摘。トランプ米大統領は3月26日、台湾の安全保障や経済を脅かす国への制裁を可能にする「台北法」に署名し、中国を牽制(けんせい)しています。

 一方、世界では安全保障の観点から製造業の国内回帰が進み、GAFAのようなグローバル企業への締め付けを強化。連動して中国のIT企業の資金枯渇が起こるという今後の図式を示し、その前段階としてソフトバンク危機が訪れていると説明します。

 日本では、地方銀行などが海外のローン担保証券(CLO)を大量に保有していることのリスクなど、金融不安の可能性について言及。さらには、この危機が次期首相候補の戦いにどのような影響を与えるかまで予測しています。

 世界の潮流変化に加え、日本が災いをチャンスに変え、躍進するための示唆に富んだ本書は発売即重版しました。(徳間書店・1500円+税)

 徳間書店学芸編集部 明石直彦

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