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【話の肖像画】台湾元総統・陳水扁(69)(13)三つどもえ、台北市長選に出馬

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1994年の台北市長選挙に出馬した趙少康氏(中央)と黄大洲氏(右)と
1994年の台北市長選挙に出馬した趙少康氏(中央)と黄大洲氏(右)と

 《1990年代前半、野党、民進党の影響力拡大に伴い、台湾で民主化の機運が徐々に高まっていった。長年、中央政府によって任命されていた台北市長は、94年から直接選挙によって選出することが決まった。これは民進党にとって勢力をさらに拡大させるチャンスとなった》

 私たちは台北市長の直接選挙をその数年前から全力で推進した。首都のトップを市民の投票で選ぶことが実現すれば、総統の直接選挙につながると考えていたからだ。そして私自身もひそかに、投票による初代の台北市長を狙っていた。

 野党議員として政府の問題点を正していくことにはやりがいを感じていたが、政治家として自分の理念を実現させるのに、やはり行政のトップになって自分の手で街づくりをする必要があると考えていた。

 投票の約1年半前から、昼休みの時間を利用して、台北市政に詳しい専門家たちに議員事務所に来てもらい、財政、交通、治安、ゴミなどテーマに分けてレクチャーをしてもらった。説明を聞きながら、どう改革すれば台北市は良くなるのかを一生懸命考え、メモに残した。その成果はやがて「都会・台北の十八変化」という本になり、事実上の私の選挙公約となった。

 《1994年12月の台北市長選挙に、民進党から、自身と謝長廷氏、それに初代党主席の江鵬堅(こう・ほうけん)氏の3人が立候補する意思を表明した。3人とも美麗島(びれいとう)事件の弁護士だった。まずは党内予備選が行われた》

 私たちは台北市中心部の世界貿易センターのホールを借り、3千人の観客を入れてテレビ討論会を行い、大きな話題を集めた。

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