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外出自粛要請が「夜の街」直撃 閉店検討の店も 埼玉・大宮南銀座

普段に比べると格段に人通りが少ない大宮南銀座=2日夜、さいたま市大宮区(内田優作撮影)
普段に比べると格段に人通りが少ない大宮南銀座=2日夜、さいたま市大宮区(内田優作撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が「夜の街」を直撃している。東京都や大阪府の繁華街でクラスター(感染者集団)が発生した可能性が指摘され、各自治体がこぞって夜間の外出自粛などを呼びかけているからだ。入社や入学のシーズンである4月は、本来は飲食店にとって稼ぎ時だが、客の急減に店の関係者らは戸惑いを隠せない。埼玉県内最大の繁華街、さいたま市大宮区の「大宮南銀座(南銀)」を歩いた。

 2日午後8時過ぎ、普段はにぎわいを見せている南銀通りに人の姿はまばらで、呼び込みの従業員たちが所在なげにたたずんでいた。

 呼び込みの男性(25)は「(3月20~22日の)3連休後に感染者が増えてから一気に客が減った。3店にかかわっているが、2店は閉まってしまった。お客さんは7割減」と嘆く。

 全国展開する居酒屋を訪れると、入り口には「午後9時で閉店する」との貼り紙があった。扉を開けると、広い店内には客がわずか2人しかいない。

 「外出自粛要請が出たころから客が減った。昨年5月から働いているが、こんなに少ないのは初めて」

 アルバイトの女性(19)はこう明かす。専門学校に通っているという女性は「生活費は自分で稼いでいる。店が休業になっても、アルバイトなので補償はないと思う」と不安を口にした。

 JR大宮駅東口の大衆酒場「いづみや」本店も、空席ばかりが目立つ。ある男性客からは「いつもより人が少ないよね。お互いコロナに気をつけようね」と声をかけられた。

 店長の男性(38)は「お客さんは通常時の4割は減っている。今は休業は考えていない。今後は周りの店の状況や行政の要請に合わせて検討したい」と話す。

 政府は「密閉」「密集」「密接」の「3密」を避けるように呼びかけており、飲食店にとっては逆風だ。埼玉県に隣接する東京都の感染者数が増加傾向にあり終息の兆しは見えない。客足が鈍り、資金繰りを懸念する飲食店の不安は確実に広がっている。

 大宮南銀座商店会の渡邉秀夫事務局長は「休業する飲食店が日増しに増えている。資金繰りが難しく、閉店を検討している店もあると聞いている」と窮状を明かし、こう続けた。

 「政府はマスクを2枚配るより、飲食店の休業補償をしっかりしてほしい」(黄金崎元、内田優作)

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