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武漢、都市封鎖で70万人の感染防止 国際研究チームが分析

中国・武漢市内を視察し、住民に向かって手を振る習近平国家主席(手前)=3月10日(新華社=共同)
中国・武漢市内を視察し、住民に向かって手を振る習近平国家主席(手前)=3月10日(新華社=共同)

 新型コロナウイルスの流行が最初に発生した中国・武漢市で実施された「都市封鎖」が70万人超の感染を防いだとの分析結果を、中国の北京師範大と英オックスフォード大、米ハーバード大などの研究チームが発表した。米科学誌サイエンスに31日、論文が掲載された。

 外出の制限や集会の禁止といった措置が、感染拡大の防止に一定の効果を持つことを裏付けた。欧米でロックダウン(都市封鎖)が相次ぎ、日本での実施も現実味を帯びる中、こうした措置の有効性が示された格好だ。

 研究チームは昨年12月31日から2月19日までについて、感染症例や人の移動、感染を制御する対策の時期や範囲、種類といったデータを分析した。武漢では春節(中国の旧正月)に合わせて、1月23日から公共交通機関の運行を停止するなど、都市を事実上、封鎖する措置が取られた。学校や娯楽施設が閉鎖され、外出や集会も厳しい制限が続いている。

 研究チームはこうした対応がなければ、2月19日までに武漢以外の地域で約74万4千人の感染が確認されていたと推定。実際の確定症例数は約2万9800人で、96%を抑制したと分析した。

 また、武漢の周辺都市への感染拡大も平均で2・91日遅らせる効果があったという。130以上の都市で新型コロナの伝播に備える時間を確保することにつながったとしている。伝播が確認される前に封鎖措置を講じることができた都市では、最初の感染発生から1週間の確定症例数を約3割低減させたと推定している。

 移動の制限や集会の禁止といった一連の措置のうち、何が最も効果的だったのか、また中国以外の国でも効果を再現できるかについては今後、研究を進めるという。

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