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【脳を知る】脳の感染症「髄膜炎」と「脳炎」 原因は多様なウイルス

 次に、炎症の原因となるのに多いのが細菌です。頭部の手術後や外傷により細菌が頭蓋内に入り感染することがあります。高齢者や免疫力が低下している人では、肺炎や腸炎など他の臓器から細菌が血液を介して頭蓋内に感染してしまうこともあります。その他は、結核、真菌などが原因となることもあります。

 髄膜炎、脳炎の診断は、腰椎から針を刺して髄液を採取して検査します。髄液の性状、細胞数などを調べるとともに、病原となっているウイルスや細菌などを確定します。脳炎や脳膿瘍では、頭部CTやMRI検査で炎症の部位や程度、膿瘍の大きさなどを診断します。

 治療は、原因となる細菌や真菌、結核に対しては、それぞれに対応する抗菌薬を投与します。ヘルペスウイルス脳炎の場合は、抗ヘルペスウイルス薬を投与します。その他のウイルスが原因となる場合は、安静、鎮痛薬、栄養維持などの対症療法で自然回復を待ちます。

 脳膿瘍の場合は、抗菌薬だけで軽快する場合もありますが、膿瘍が大きい場合は、膿瘍を穿刺して排膿するなどの手術加療が必要になる場合もあります。

(和歌山県立医科大学 脳神経外科講師 八子理恵)

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