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外出自粛で主要駅の人出減少 花見スポットは増加も

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府や東京都などの自治体が外出自粛要請を出した3月28、29日の週末、関西の主要駅の人出が1週間前の3連休に比べて減少していたことが31日、携帯電話の位置情報を使った人口動態分析調査で明らかになった。一方、大阪城公園や京都・円山公園といった桜の名所には多くの人が訪れていた。専門家は「自粛要請の効果は一定程度あったとみられるが、受け止め方が二極化しており、今後も動向を注視する必要がある」と分析している。(入沢亮輔)

 調査を実施したのは、データ解析会社「Agoop(アグープ)」(東京)で、1月~3月29日までの各地の人出を分析した。

 調査結果によると、3月20~22日の3連休の大阪▽京都▽三ノ宮(神戸市)▽JR難波(大阪市)-のJR各駅の周辺人口は、日本人感染者が確認される以前の1月11~13日の3連休と比べ、人出が軒並み減少した。3月最後の土日となった28、29日は、さらに人出が少なくなった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で関西では、3連休前の3月19日に大阪、兵庫の両府県知事が、両地域間の移動自粛を要請した。

 調査結果によると、この翌日の20日の大阪駅の人出は約8・9万人で、1月の3連休中で最多だった12日の約13・9万人と比べ36%減。さらに、首都圏や大阪府などで大規模な外出自粛要請が出されてから初の土・日曜日となった3月28日は、同じ1月12日と比較して41%減の約8・2万人まで落ち込んだ。

 一方、桜の名所として知られる大阪城公園や円山公園には、桜の開花にともない多くの人が訪れた。

 3月26日には大阪市の松井一郎市長が大阪城公園などでの散策以外の花見の自粛を求め、京都市も同様の要請をしていた。

 調査結果では、大阪城公園は3連休初日となった20日に3433人の人出。雨天だった28日は2201人に減らしたが、好天に恵まれた29日は3251人と1・5倍に増加した。

 また、円山公園ではピークが29日で、3連休だった21日の約1・7倍の2364人となった。

 こうした結果について、近畿大の堀田美保教授(社会心理学)は「国や自治体が出した『不要不急』という言葉は曖昧で、自分は感染しないという根拠のない考え方を持つ人らの外出が増えているのではないか」と指摘した。

 また、東京大大学院の橋元良明教授(情報社会心理学)は自粛要請に一定効果があったとした上で、「志村けんさんが亡くなったことやプロ野球選手が感染したことは、新型コロナウイルスの脅威を自分のことと受け入れるには十分で、今後さらに人々が自粛要請に応じる動きは進むだろう」としている。

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