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【話の肖像画】台湾元総統・陳水扁(69)(4)彼女の父の反対押し切り結婚

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1975年2月、呉淑珍氏と結婚
1975年2月、呉淑珍氏と結婚

 《妻の呉淑珍(ご・しゅくちん)さんとの出会いは中学生のとき。1学年下で、かわいらしい小さな女の子という印象だった。2人は会話することはほとんどなかったが、互いに相手の存在は知っていた》

 私は勉強がよくできたし、作文や演説など各種のコンテストに参加していつも全校集会で表彰されていたため、学校ではちょっとした有名人だった。一方、彼女は、地元で有名なお医者さんを父親に持ち、お金持ちのお嬢さまとして知られていた。当時台湾の公務員の平均月収は約300元だったのに対し、彼女は父親から2万元のピアノを買ってもらっていたことは地元でよく語られていた。

 付き合ってから聞いた話だが、彼女は子供のころ、お金がなくなると、いつも父親の服のポケットを探っていたという。「必ずお金が入っているの」と言って笑う彼女に、「私の父親なら、ポケットを探らなくてもお金がないことが分かるよ」と返した。大金持ちの家で育った妻と極貧の私。故郷が同じでも、もともと別の世界に住んでいたことを実感した瞬間だった。

 《2人の再会は1970年、2度目の受験で台湾大学法学部に入学したあと、台北で中学の同窓会が開かれたときだった。ゲームでたまたまペアを組んだことをきっかけに仲良くなり、別れ際に勇気を出して「手紙を書いていいですか」と聞いたところ、彼女は快諾した》

 彼女も台北市内にある中興大学の学生だった。教えられた住所に手紙を送ると、すぐに返事が来たので「脈がある」と思い、デートに誘った。しかし勉強ばかりしてきた私にはデートでどこに行けばよいのか分からない。彼女を連れていつも行く本屋ばかりをまわり、自分が一番面白いと思った法律の専門書をプレゼントした。彼女は受け取ってくれたが、表情は戸惑っていた。

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