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聞き取り聞き返す「勝者の思考回路」 ブランドプロデューサー、柴田陽子さんに聞く

ブランドプロデュースだけでなく、アパレルのデザインも手掛けるなど、多方面で活躍している柴田さん(松井英幸撮影)
ブランドプロデュースだけでなく、アパレルのデザインも手掛けるなど、多方面で活躍している柴田さん(松井英幸撮影)

 今、働く女性のアイコンとしてメディアで引っ張りだことなっている女性がいる。ローソンの「Uchi Cafe SWEETS」、2015年ミラノ万博日本館レストランなど、話題のプロジェクトのブランディングを多数手がけてきた、柴田陽子さんだ。

 柴田さん率いる「柴田陽子事務所(通称シバジム)」は20人ほどの小さな会社だが、評判が評判を呼び、名立たる企業のトップから指名が絶えない。「どうしても人数的に受けきれずにお断りする案件も多くて…」と申し訳なさそうに語る柴田さんだが、新刊「勝者の思考回路」(幻冬舎)では、自身の成功の秘訣(ひけつ)を余すことなくつづった。

 柴田さんは大卒後に外食産業に就職。レストランの開店などに携わったのち、企業や団体の商品やサービス、プロジェクトなどのブランディングを行う「シバジム」を設立した。以来、目を見張るような活躍を続けているが、自身については、ある思考の癖が成功のカギになったと話す。「とにかく、些細(ささい)な物事にも徹底的に感想を持つことですね。そこから、なぜこうなった? どうした方が良かった? など、思考を発展させる癖です」

 こうした思考回路を癖づけることは、どんな職業の人にとっても大切な“聞き取り力”の強化につながるという。「物事を見聞きしたとき、自分だけでなく、他の人の役を演じてみるイメージですね。例えば飲食店だったらお店の料理人、オーナー、他の客、著名なタレント…いろんな役者になって、この場面はどういうセリフを言うだろうと想像するのがコツです」

 また、シバジムで聞き取り力同様に重視しているのが“聞き返す力”だ。日本には“以心伝心”という言葉もあるが、シバジムの強さは、自分と相手、互いの理解を曖昧にせず、依頼者でさえ、言葉にできていない真の目的を、引き出していくところにあるのだと気付かされる。

 「同じ会議に出ても、みな感じたことが全然違うなんてよくあること。だから、自分が今理解していることを“こういうことですよね?”と相手に伝えることはとても重要です」

 また、聞き返すときに意識したいのが、相手に合わせた言葉を選ぶこと。趣味や年齢、経験に合わせて翻訳したたとえ話などが、真の理解につながっていく。

 シバジム設立から約16年。ブランドプロデューサーとして、最前線を走り続けているが、私生活では2児の母でもある。普段は嵐のようなスケジュールをこなし、「子育てと仕事の両立についてはもう1冊本が書けるほど」と苦労もそれとなくうかがわせるが、仕事への情熱が衰えることはない。

 「厳しくやった仕事ほど充実感を得られるし、せっかく貴重な時間を仕事に使うなら、尊い時間にしたい。今後は部下を立派なリーダーにしつつも、私の役割をどうするか…絶妙なバランスを探しつつ、曇りのない美しい会社を作っていきたいと考えています」  (文化部 加藤聖子)

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