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スケート小平選手と李選手の友情も 「考える道徳」へ工夫

 文部科学省が24日に検定結果を公表した来春から使われる中学校教科書。昨春から教科化され、今回で2回目となる検定にパスした道徳では、いじめ問題、家族や友人関係、伝統文化など、扱う題材は多岐にわたるが、各社とも生徒自身に学習することの意義を考えさせるような工夫が随所でみられた。

 「自分自身と向き合う」-。日本教科書が各学年の最初の項目に掲げるテーマ設定だ。同社では冒頭の見開きページで、道徳的な問題について(1)興味・関心を持つ(2)問題意識を持つ(3)みんなで考え、話し合う(4)自分を見つめる(5)自分の考えを発展させる-などと、学びのステップを紹介。「これから授業を進める上で、生徒が決して受け身にならず、自ら進んで課題を見つけて解決していく姿勢を伸ばせるような構成にした」と、編集担当者は説明する。

 具体的な教材としては、東京書籍が「友情」について考えるテーマで、2018年の平昌冬季五輪スピードスケートで金メダルをとった小平奈緒選手と銀メダルだった韓国の李相花(イ・サンファ)選手が、試合後にリンク上でお互いをたたえ合う様子を取り上げた。編集担当者によれば「国境を越えたライバルの絆は、友情を多面的に考えるのにふさわしい」。

 いじめ関連も、生徒が直面する身近な問題として各社が力を入れるテーマの一つだ。光村図書出版は各学年各学期で「深めたいむ」というコーナーを設置。何気ない言葉の暴力やインターネットを使った情報発信によるトラブルなど、中学校でよくみかける場面から「自分だったらどうするか」を、グループで話し合わせるなどしている。

 内容面だけでなく、授業での時間配分にも配慮している。教育出版は各教材の文章量をあまり長くならないようにし、その分、写真やイラストを多用。編集担当者は「教材を読むのに時間がかからないようにし、生徒たちが考え、話し合う時間を確保できるように工夫した」と話している。

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