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【TOKYOまち・ひと物語】「銭湯のある暮らしを」 東京・高円寺で暮らしのサブスク作り

小杉湯となり2階の畳張りの小上がりではパソコンで作業したり、本を読んでくつろいだりできる=18日、杉並区高円寺北
小杉湯となり2階の畳張りの小上がりではパソコンで作業したり、本を読んでくつろいだりできる=18日、杉並区高円寺北
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 創業から87年間、続く東京都杉並区高円寺北の銭湯「小杉湯」の横に「小杉湯となり」が今月オープンした。もともと小杉湯を利用していた客が集まり、客目線で「銭湯の横にあったらうれしい」と思える施設づくりを目指している。施設を企画・運営する「銭湯ぐらし」の代表、加藤優一さん(32)は、自身の経験を基に「銭湯のある暮らしをみんなに体験してほしい」と期待を込める。(宮野佳幸、写真も)

 加藤さんは山形県新庄市出身。美術の教師をしていた父の影響で子供のころから絵を描くのが好きで、大学と大学院では建築とまちづくりについて学んだ。地元が寂れていく様子を見て育ったことも、まちづくりを学んだ理由だ。

 平成28年9月に上京して高円寺に住み、近くにあった小杉湯に立ち寄ると「いろんな世代の人が交ざり合っている感じがあって、居心地がよかった」と、足しげく通うようになった。

 ライブ活動も

 小杉湯となりが建つ場所には当時、小杉湯が管理していた風呂なしアパートがあったが、30年に取り壊しが予定されていた。3代目の平松佑介さんから「隣に住んで面白いことをしてくれたらうれしい」と打診された加藤さんは、クリエーターたちが共同生活しながら銭湯にまつわる活動をする企画を提案。29年3月からほかの常連客を集めてアパート暮らしを始め、銭湯付きの宿泊施設として運営したり、小杉湯の風呂場を会場に音楽ライブをしたりといった活動を続けた。

 この活動に可能性を感じ、「銭湯のある暮らしの豊かさをみんなが体験して、広げていきたい」という思いが強くなったという。30年3月に取り壊されてからも定期的に元住民らで集まり、小杉湯となりの構想を練り上げていった。今月16日から新型コロナウイルスの感染拡大の影響で席数を減らすなどして営業を開始しており、状況を見て本格始動する。

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